時計はロレックス、車はベンツ、親の年金25万円で暮らす「53歳の働かない息子」…何不自由のない生活が突如終了「何かの間違いでは?」
親のお金を頼りに遊び暮らし、気付けは50代…突如、ふりかかる大問題
実家暮らしの井上さん。父親は大企業で役員まで務めたエリートだったといいます。「子どもの頃から何不自由のない生活をしてきた」というとおり、欲しいものはなんでも買ってもらえたとか。 井上さんは大学卒業後こそ就職をして仕事をしていたものの「上司とケンカして、その場で辞めてやった」と、30代を前に退職。以来四半世紀、就職することなく親からこづかいをもらい暮らしているといいます。 さらに子どもの頃と同様に「欲しいものはなんでも買ってもらえる」ようで、左手にはロレックスの腕時計が光り、愛車はベンツ。井上さん「これっ!? はい、親のお金で買いました」と自慢気に話します。現在、両親の収入は月25万円の年金のみ。そのほとんどを井上さんが使い、両親は毎月20万円ほどを取り崩し暮らしているとか。実家暮らしで、親のお金を頼りに何不自由のない生活。ある意味、羨ましい限りですが、そんな生活も終焉を迎えます。 父親が82歳で逝去、そして母親は認知症を発症し介護が必要に。井上さんに母親の介護ができるわけもなく、母親は施設に入所することになりましたが、年金はすべて入居費用に消えてしまいます。そこで初めて、井上さんは親の貯蓄額を知ることになったとか。 ――えっ、これしかないの? 何かの間違いでは? 井上さんの父親は70歳まで働いてきましたが、以来、毎月平均して20万円ほどを取り崩して生活してきました。1年間で240万円、13年間で3,000万円以上。そして預金通帳に残るのは1,000万円以下。井上さんが月25万円を使っているとなると、3年ほどでゼロになる計算です。 実家暮らしでも自立していればお金の問題はありませんが、生涯独身の場合、親の介護をどうするかは、多くの人が直面する共通課題。頼れる人が子どもの自分しかいないというケースも珍しくなく、社会から孤立してしまうという問題が徐々に表面化しています。また生涯未婚者であれば、自身の老後生活や介護問題も見据えておかなければなりません。 突如、明らかとなったお金の問題。先々を見据えていれば当然分かっていたことですが、50代にして現在地を認識した井上さん。「もう終わったわ」と悲観するばかりで、いまのところ何かする気配もなく……。とりあえず、親頼みの暮らしから脱却するしか方法はなさそうです。 [参考資料]
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