旬の「キャベツ」を1玉使い切り!味わいも栄養も余さずいただく管理栄養士の3レシピ
管理栄養士ライターの川越光笑(あきえ)です。皆さんはキャベツを買う時はカット派? それとも丸ごと派でしょうか? ゴロンと大きなキャベツは余りがちですが、使いきるコツさえ知ればコスパもよく断然お得です。1個のキャベツを3つに展開する簡単レシピをご紹介します。 【画像22枚】「キャベツ」の使い切りレシピの作り方を写真で。ミートローフ、キャベツと金柑のサラダ、焼きキャベツのポトフの3品!
まずはキャベツの栄養をチェック!
⚫︎キャベツと揚げ物が相性◎の理由 「キャベジン」という名前を聞いたことはありませんか? キャベジンは、別名ビタミンUと呼ばれるビタミンの一種。キャベツから発見されたため、キャベジンと名づけられたといわれています。キャベジンは、胃腸の粘膜を正常に保つ働きがあり、テレビCMでも胃腸薬として有名になりましたよね。 トンカツやコロッケなど油を使った揚げ物にキャベツの千切りを添えられることが多いですが、これも胃腸の働きを整える役割があるためです。 ⚫︎「美肌」や「腸活」にも効果的です 他にもキャベツには、ビタミンC・ビタミンK・葉酸・カルシウム・カリウム・食物繊維などが含まれます。ビタミンCの含有量をレタスと比べてみても生キャベツは41mg/100gに対して生レタスは5mg/100gのため、その差は8倍以上です。 ビタミンCは美肌づくりや抗ストレス作用があることで知られています。そしてビタミンKとカルシウムは、丈夫な骨づくりに欠かせません。葉酸は造血作用に適し、カリウムは体内のナトリウムの排出を促して血圧を下げる効果を持ちます。また、食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれる効果が期待されています。 ⚫︎切り方を変えれば使い道もいろいろ キャベツは、切り方や調理法で食感や味わいを変えることができる優れた野菜です。たとえば、サラダなどは手でちぎることで、ドレッシングがよくからみます。また、大きめにカットして焼くことで食べ応えや甘みがアップします。 一般的にビタミンCは加熱に弱いといわれていますがキャベツのビタミンCは油との相性がよく、油炒めにすることで6mgアップすることが分かっています。 では、さっそく丸ごとキャベツを3通りの食べ方で楽しんでいきましょう。