楽天・則本昂大 転向1年目でタイトル獲得「来年も抑えをやりたい」/わがチームの“○○王”
新たなわがチームの“仕事場”でも、見事な成績を残した。今季から抑えに転向した則本昂大だ。今季は54試合登板で3勝4敗32セーブ4ホールド。最多セーブのタイトルに輝いた。セーブはもちろん、登板数もチーム最多だった。 【選手データ】則本昂大 プロフィール・通算成績 2023年オフ、松井裕樹がパドレスへ移籍し、不在となった守護神の座。その代役に立候補したのが則本だった。昨季まで258試合に先発したエースは、今までとは異なる仕事に順応すべく、オフから貪欲に汗を流した。さらに松井裕からリリーフとしての心得など聞くなど、入念に準備を重ねた。 直球の球速は昨年の先発時より、平均で2~3キロほどアップ。150キロ台中盤の直球で、何度も空振りを奪った。自らの努力あってこそだが、本人の思いは違った。「セーブシチュエーションで回してくれたチームメートや使い続けてくれた首脳陣、トレーナーさん、トレーニングコーチ、ブルペンキャッチャー、そのほかにもスタッフがたくさんいますけど、そういった人達のおかげで最多セーブを獲れたと思う」。仲間、首脳陣を含めてすべての関係者に感謝した。 三木肇新監督には「来年も抑えをやりたい」と思いを伝えた。7年契約の最終年となる来季も、守護神としてチームの勝利に貢献する構えだ。「(最多セーブを)獲れたことはすごくうれしいですけど、失敗したシチュエーションも何回もあるんでそこをなくしていきたい」と則本。不退転の決意でクローザーに転向した男は来季も、チームのために腕を振る。 写真=BBM
週刊ベースボール