<解説>シリーズで初めてお菓子の力で変身「仮面ライダーガヴ」 “可愛さ”と“ダークさ”が共存?
◇敵組織「ストマック家」とは
そんな今作の“ダークさ”を担うのが、敵組織「ストマック家」だ。お菓子会社・ストマック社を運営する一家で、怪人グラニュートを使役して人々を襲わせる。
長男で社長のランゴ・ストマック(塚本高史さん)をはじめ、長女、次男、双子の三男と次女の存在が明かされており、先日のトークショーでは、塚本さんが「(5人)それぞれ腹黒い」と紹介。次男ニエルブ・ストマック役の滝澤諒さんは「きょうだい仲良しだけじゃなく、それぞれの思惑がある」と話していたが、ストマック家の中でもさまざまなドラマが生まれそうだ。
そして、塚本さんいわく、ランゴは「ちゃんと悪くて、強い」。予告ではランゴが「人間はうちの家族じゃない。闇菓子の材料に過ぎない」と恐ろしい発言もしていたが、強敵としてショウマたちの前に立ちはだかるのだろう。
敵組織が家族というのは、「仮面ライダーW」(2009~10年)の園咲家を想起させるが、ストマック家も、園咲家のような“名悪役”になれるポテンシャルを秘めているのではないだろうか。
◇キャストが語った見どころ
放送前に行われた取材会では、ショウマ役の知念さん、“2号ライダー”仮面ライダーヴァレン/辛木田絆斗役の日野友輔さん、ヒロインの甘根幸果役の宮部のぞみさんが今作について「格好良い」仕上がりになっていると口々に言っていたのが印象的だった。
知念さんは「お菓子のキャラクターの可愛いらしいポップな部分と、格好良くてスタイリッシュなアクションの二つの側面がある作品だと思っています」とアピールしていたが、お菓子がモチーフという子供向けな設定でありながら、しっかりと大人も楽しめる作品になっているようだ。
可愛らしいお菓子の要素を組み込みつつ、“ダークさ”や“格好良さ”という仮面ライダーの系譜も受け継いでいるとみられる「仮面ライダーガヴ」。まずは第1話の放送を楽しみたいと思う。