<解説>シリーズで初めてお菓子の力で変身「仮面ライダーガヴ」 “可愛さ”と“ダークさ”が共存?
特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの新作「仮面ライダーガヴ」(テレビ朝日系、日曜午前9時)が9月1日にスタートする。半世紀以上にわたる仮面ライダーシリーズの歴史の中で、初めて“お菓子”の力で変身する仮面ライダー。ここでは既発の情報を基に今作について解説する。 【写真特集】主人公ショウマの変身の瞬間! 第1話をチラ見せ
◇「エグいところはエグく描く」
「仮面ライダーガヴ」は、「仮面ライダーゼロワン」(2019~20年)から続く令和ライダーシリーズ第6作。「お菓子」がモチーフで、異世界からやってきたお菓子大好きの青年ショウマ(知念英和さん)が仮面ライダーガヴに変身し、お菓子の力で幸せな人間をさらおうとする怪人グラニュートと戦う。
物語のキーとなるのは、ショウマがお菓子を食べると生まれる小さいモンスター・ゴチゾウだ。小さく可愛い見た目をしているが、さまざまな場面でショウマたちをサポートする存在で、ゴチゾウの力を借りて、仮面ライダーガヴはさまざまなフォームにチェンジ。グミをイメージしたメインフォーム「ポッピングミフォーム」のほか、ポテトチップの「ザクザクチップスフォーム」、マシュマロの「ふわマロフォーム」、キャンディーの「グルキャンフォーム」、チョコの「チョコダンフォーム」の存在が明かされている。
特徴は、どのフォームも色鮮やかなこと。「ポッピングミフォーム」は弾力を感じさせるパープルのクリアボディーをしている。パイロット監督である杉原輝昭監督は、YouTubeで配信されたスタートアップ番組の中で「お菓子がモチーフなので、作中の画(え)作りに関して、色味を多くして、できるだけポップにしている」と話していた。
だが、明るくてポップな世界観だけではない様子。今作の脚本は「仮面ライダーウィザード」(2012~13年)や「機界戦隊ゼンカイジャー」(2021~22年)などで知られる香村純子さんが手掛けるが、杉原監督は「“ちゃんと仮面ライダー”している。エグいところはエグく描くし、そうじゃないところは香村さんの持ち味である“ふわっと柔らかい、かわいい感じ”で描くしっていう、そのバランスが絶妙に脚本の中でもできているので、そこをどう膨らまして、強弱つけられるか、いろいろ考えています」と述べていた。番組の予告では、すでに「闇菓子」という不穏なワードも登場していたが、仮面ライダーらしい“ダークさ”は期待できるようだ。