ザ・ワイルドワンズが58周年記念コンサート開催 「あしたは分からないが…目指すは60周年」
グループサウンズのザ・ワイルドワンズが9日、東京・なかのZERO大ホールで結成58周年の記念公演を開催。1966年のデビュー曲で大ヒットした「想い出の渚」や「夕陽と共に」などを元気いっぱいに歌い演奏して、満員の1200人を楽しませた。 2015年にメンバーの加瀬邦彦さん(享年74)の死去後、次男の友貴(42)が加入。オリジナルメンバーの3人、鳥塚しげき(77)、植田芳暁(76)、島英二(77)の平均年齢76・6歳は、日本のバンドでは最高齢になるという。 公演前に会見した4人。鳥塚は「2年後の60周年が目標です」、植田は「あしたはどうなるか分かりませんが、僕らの魅力はチームワークです」、島は「天国の加瀬に恥をかかせないようにしっかり続けたい」、加瀬は「観客に『笑顔と元気を』がモットーだった父の思いを届けたい」と誓った。 それぞれの健康法について、約11年前に胃がんの手術を受け克服した鳥塚は「毎朝ストレッチをして、月に1回は血液検査を受けています。昨年1月には酒をやめました」と告白。大腸がんを克服した植田は「たくさん人に会って話をするようにしています」、胃がんと食道がんを克服した島は「ウオーキングを欠かしません」、加瀬は「趣味の釣りやサウナを楽しんでいます」と語った。 グループサウンズを含め、今や昭和歌謡がブーム。その魅力について鳥塚は「歌詞もメロディーも分かりやすくて自然で、聴いても歌っても爽快感が得られるからでは」と分析。「他のグループサウンズの歌も歌い継ぎたい」という言葉どおり、公演では「亜麻色の髪の乙女」や「ブルー・シャトウ」をメドレーで聴かせるなど、全体で約30曲を歌い上げた。