DeNA・ディアス 支配下登録→即初登板で快投の裏に「涙のサプライズ」 ファン「こっちまで涙出てきちまうよ」
◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA3ー5ソフトバンク(8日、横浜スタジアム) 力強い投球は、海を越えて届いたはずだ。 今日支配下登録を受け、3桁のユニフォームで登板したDeNA・ディアスが快投を見せた。9回、抑えの森原が勝ち越しを許した後にマウンドに上がると、いきなりセーフティバントを仕掛けてきた緒方理貢の打球を好守備でアウトにする。続く柳町達も三振に打ち取り、初登板を無失点で終えた。 投手陣の故障や登板過多が続くDeNAにとって、貴重な戦力としての期待が高まるディアス。そんな中、横浜DeNAベイスターズ公式Xは支配下登録会見直後の様子を収めた動画を公開した。 動画は、メディアのインタビューと称してディアスを会議室に呼び出す場面からスタート。ジョークを交えながらご機嫌な様子のディアスに、突然ノートパソコンが差し出される。実は、支配下登録を受けて、故郷のベネズエラにいる家族からのサプライズメッセージ動画を用意していたのだ。動画を見進め、ディアスは目に涙を浮かべる。動画を見終えると、すこし間を開け、日本語で「頑張りましょう」と力強く話した。 ディアスは現地で行われたトライアウトに合格し、2019年に育成契約で入団。22年にはトミージョン手術を経験するなど、苦しい時期を乗り越え、支配下契約を勝ち取った。今回のサプライズは、その努力を支えてきた仲野勇太通訳によるものだという。 感動的な支配下契約の舞台裏を見たファンからは「こういうのに弱いので普通に泣いた」「今日のディアスかっこよかったよ! 通訳さんとの関係性も良き」「こっちまで涙出てきちまうよ」と、もらい泣きしてしまったという報告が相次いだ。
西日本新聞社