お盆休み再会に笑顔 帰省ラッシュ本格化 長野県松本市
お盆休みを信州(長野県松本市)で過ごす人たちの帰省ラッシュが10日、ピークを迎えた。中信地域でも鉄道や空の便が混雑し、JR松本駅や県営松本空港では、家族や友人と再会を喜ぶ人たちの笑顔が広がった。南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表を受け、JR東日本は一部区間で列車の速度を落として運行した。 松本駅は、新宿や名古屋からの特急列車が到着するたび、大きな旅行バッグを持った人たちでにぎわった。帰省して高校時代の同級生に出迎えられた遠藤稜也さん(22)=品川区=は「地震の影響を心配したけれど皆に会えてよかった」と話した。長女と5歳の孫と再会した女性(62)=松本市島内=は「元気に成長した姿が見られてうれしい」と顔をほころばせた。 改札前には、中央東線大月―茅野駅間など各路線で列車を減速する知らせが掲示された。中央東線特急列車のお盆期間の予約率は前年比120%で、上りのピークは14日を見込む。 フジドリームエアラインズ(FDA)の予約率は10日がピークで、県営松本空港発着4路線の合計で96%となった。1歳の長女と中野市に帰省する途上で同空港を利用した切原麻美さん(37)=福岡市=は「地震の不安はあるけれど、しばらく両親と一緒にいられるのでよかった。涼しい信州で外遊びを楽しみたい」と話した。 日本道路交通情報センターによると10日、県内の長野道、中央道は目立った渋滞がなかった。Uターンのピークは12日を見込んでいる。
市民タイムス