阪神・木浪聖也、骨盤も成績も立て直す! オフのテーマは姿勢改善
姿勢正して自分に勝つ! 阪神・木浪聖也内野手(30)が9日、甲子園球場の室内練習場で自主トレを公開した。昨季は死球による骨折での負傷離脱を経験し、チームも優勝を逃すなど不本意な一年を過ごした。プロ7年目を迎える今オフのテーマを〝姿勢〟と明かし、これまで後傾していた骨盤を立てることを私生活から意識。持っている力を全て発揮できる姿勢を手に入れ、遊撃のレギュラーとしてV奪還に貢献する。 過去の自分を超えることが、虎の勝利にもつながってくる。今年も一人で黙々とバットを振り込む木浪は、2025年シーズンへの熱い思いを語った。 「やっぱり試合は出たい。他人のことを考える余裕もないので。とにかく〝自分に勝つ〟というのをテーマに、最後は笑って終えられるように。そこに自分がいられるように、しっかりとやっていきたいです」 日本一に貢献した23年にはゴールデングラブ賞を獲得するなど大活躍したが、昨季は6月に死球を受けて骨折。戦列を離れたことも影響して打率・214は同・267だった前年を大きく下回り、昨年末の契約更改では「結果も出ず、けがもあり、いい一年ではなかった」とこぼした。今季は己に勝つために、このオフ重点に取り組んできたことがある。 「姿勢をすごく意識している。今まですごく悪くて、野球に影響があったのかな、と思っていた。そこをしっかりと見直しながら技術練習をしています」 昨季終了後、さらに成長していくために見つめ直した先に出した答えが、姿勢改善だった。木浪が語る肝は、骨盤の角度だ。「(これまでは)骨盤が寝る感じ。それだと力を発揮できない」。そこで現在は日常から骨盤を立てる姿勢を意識して生活を続けている。 「歩いているときでも走っているときでも、何をしても姿勢一つで変わることが結構あった。どこかがゆがんでいるとかではなくて、地に対してスッと立つ感じですね」 この日、報道陣にはランニングとキャッチボール、ティー打撃を公開した。ここ2年間バットを寝かせていた構えも、「立てて打ったり寝かせて打ったり、その間で打ったり。自分に合ったものをキャンプが始まる前に決めていきたい」と試行錯誤を繰り返している段階だ。 「『もっと良くなるかな』と思いながらずっとやっている。向上心を持ってやるだけ。結果が全てなので、そのためにできることを100%以上やるということが大事かなと思います」
今季中に31歳を迎える7年目のシーズン。小幡らとの遊撃争いが待っているが、譲る気はもちろんない。己に勝ち、レギュラーも優勝も手に入れる。(中屋友那)