府中美術館で小西真奈さん初の大規模個展 アーティストトークや対談も
画家・小西真奈さんの個展「小西真奈 Wherever」が12月14日、府中市美術館(府中市浅間町1、ハローダイヤル050-5541-8600)で始まる。(調布経済新聞) 【写真】「Awesome Rocks」2007年 油彩、キャンバス 府中市美術館蔵 小西さんは1968(昭和43)年東京都生まれ。1993(平成5)年、アメリカの美術大学コーコラン・スクール・オブ・アート卒業。メリーランド・インスティテュート・カレッジ・オブ・アートに進学し、ニューヨークスクールの画家グレース・ハーティガンさんの指導を受ける。帰国後、2006(平成18)年に若手作家の登竜門「VOCA賞」を受賞し注目を集める。 作品は、神奈川県立近代美術館、第一生命保険、横浜美術館などにコレクションされている。府中市美術館によると、「雄大な景観を大画面に収め隅までしっかり描き込む理知的な風景画は、感情を抑えた描写により写真にも似た懐かしさを感じさせ穏やかに人々の記憶に語りかける」という。 同展は、小西さんにとって美術館で行う初めての大規模個展。展示作品は油彩画約80点と鉛筆画約20点。近作・新作の約70点は自宅近くの公園や温室、小川などを描いたもので、半数以上が初公開になる。VOCA賞受賞作2点を含む2000年代の大型絵画も紹介する。 学芸員の神山亮子さんは「小西さんの風景画は、誰もが懐かしさを感じる不思議な魅力を持っている。アルバムをめくるように作品を鑑賞していただければ」と話す。 関連企画として、12月14日15時から作家による「アーティストトーク」を企画展示室で開く(企画展観覧料が必要)。2025年2月2日14時から神山さんによる講座「小西真奈の絵画」を講座室で行う。11日14時から画家の加藤泉さんをゲストに迎え作家との「対談」を開催。いずれも予約不要。 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。会期中の休館は、月曜(祝日は開館)と12月29日~1月3日、1月14日。企画展観覧料(コレクション展を含む)は、一般=800円、高校生・大学生=400円、小学生・中学生=200円、未就学児と「府中っ子学びのパスポート」利用者は無料。2025年2月24日まで。
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