大阪・四條畷市長選 銭谷氏、渡辺氏の新人同士が対決 2氏の横顔は
22日に投開票される大阪府四条畷市長選には、無所属新人の2氏が立候補した。2氏の政策や経歴など横顔を紹介する。 ■地道にやること大切に 銭谷翔氏(36)=無新 生まれも育ちも四條畷市。幼少期から続けるバドミントンは高速のスマッシュを持ち味に、中央大や実業団のトナミ運輸在籍時に日本代表を経験した。 行政に携わるきっかけは、けがで一線を退き治療生活を送るようになったこと。そのとき感じた不自由さに「普段の何気ない生活を送ることができるまちをつくるのは行政」と感じ、平成26年に和歌山県有田市職員に転職した。 その後の29年、28歳と同年齢の東修平氏が四條畷市で国内最年少市長(当時)になったことを知る。「衝撃的。私もいつか地元に役立ちたい」と30歳で同市職員に転じ、さらに行政経験を積んだ。 今回は、東氏の後継候補を決める公募に応じ出馬の機会が回ってきた。「東氏のように市民の声を聞き、まちを良くしたい」と語り、地元の魅力は「市民らがいい意味でおせっかい」とする。 妻、長男、次男の4人暮らし。趣味は読書や音楽。大事にする言葉は「こつこつ」。理由は「地道にやるのが成功の秘訣(ひけつ)」という。 ■駅立ちや勉強「日々精進」 渡辺裕氏(50)=無新 四條畷市で生まれ、住み続けてすでに50年。「四條畷で知らない道はない」と言い切る〝地元通〟だ。大学浪人時の18歳のころ、同市の財政状況の厳しさを知り「将来は市長になり、四條畷のまちを良くしたい」と人生設計を立てた。大学で会計や財政を学び、税理士のほか、市議5期17年半の経験を積んできた。 平日の朝は自身の政策を訴える駅立ちを欠かさず、市民らと「いろんな出会いがあるのがうれしい」。四條畷市の魅力は「緑が豊かで都心に近くて住みよい街」と話す。 初挑戦となる今回の市長選には「市議選にはもう出ない」と不退転の決意でのぞむという。選挙戦での主張として「なるべく市民負担が出ないよう、市の顔である市役所に機能集約を進め、公共施設再編をやり切る」と語る。 座右の銘は「日々精進(しょうじん)」。英語や都市計画などに関し、毎日勉強を欠かさない日々を送る。趣味はテニスや読書。妻と長男、長女の4人家族で「子供と一緒にいるときがホッとする」と目を細める。