「オフの有力なトレード候補」右肩手術のレッドソックス吉田正尚、一部の米メディア予想
米大リーグ、レッドソックスの吉田正尚外野手(31)が、今月3日に右肩関節唇の修復手術を受けていたことが球団から16日に発表された。患部は昨季途中から痛めていたといい、手術は無事に成功。来季の開幕までには間に合う見込みだが、一部の米メディアでは「オフシーズンの有力なトレード候補」と指摘する厳しい論調もあり、メジャー3年目の来季は正念場を迎えそうだ。 【写真】メジャー2年目の成績はいずれも1年目を下回ったレッドソックス・吉田正尚「物足りなさ感じる」 吉田はメジャー2年目の今季、主に指名打者(DH)として出場。左手親指の付け根を痛めて長期離脱を経験し、108試合に出場して打率2割8分、10本塁打、56打点といずれも昨季の成績を下回った。 米大リーグ機構(MLB)の公式サイトは吉田が右肩の手術を実施したことを速報した上で、情報筋の話として「3月27日にテキサスで予定されている開幕戦までに(出場の)準備ができるよう目指している」と報じた。 ただ、一部の米メディアには、吉田に対して厳しい論調が出始めている。 老舗雑誌「スポーツ・イラストレーテッド」(電子版)は、DHとして出場し、左投手との対戦機会も限られたことをふまえ「吉田にとって、今年はいろいろな意味で試練の年だった」とした上で「吉田は明らかに有用な選手ではあるが、レッドソックスにとっては有用ではないかもしれない」と指摘した。 さらに同誌は「彼の契約はあと3年、約5400万ドル残っており、このオフシーズンの有力なトレード候補になりそうだ」と予想した。 当面は右肩の治療に専念するとみられる吉田だが、自らを取り巻く環境は厳しさを増している。