スマホそっくりな「ただの黒い板」なぜ発売?使い道はカフェでの場所取り…以外にもさまざま
ただ板を切るだけ、のはずが…思わぬ苦労
製造方法は「ただアクリル板を切るだけ」かと思いきや、開発中には想定外の苦労もあった。 アクリル素材をカットする際、諸般の制約があり四辺のヘリに丸みを持たせる「面取り」ができない。そのため、スマホのサイズ通りにカットしても、面取り分していない分わずかに角張ってしまい、対応するスマホケースに入らなかったのだ。 「ケースに入れてもらうことでよりスマホっぽく見えるだろうというのはあったので、そこはこだわりました」。0.数ミリ単位のサイズ調整を繰り返し、ケースにすっぽりと入るようにした。ちなみに形状は某Phoneを彷彿とさせるが、参考にした機種を聞くと「最もメジャーなスマホケースから逆算したらこのサイズになりました」とのこと。 これ以外にも、世界観を作り込むためにこだわったと福澤さんが胸をはるのは、Webサイトやパッケージのデザイン。サイトは洗練されたグラフィックに「潔いほど徹底的なFLAT BAR」「授業中、会議中、上映中 スマホはNG? これならOK」など、しゃれのきいたコピーが添えられている。パッケージもスマホを彷彿とさせる箱型のデザインにした。 福澤さんは「本当にただの板なので⋯その点を踏まえてシャレとして楽しんでいただけたら幸いです」と話している。 (まいどなニュース・小森 有喜)
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