<楠木ともり×日笠陽子>「GGO」インタビュー(1) 6年の変化と成長 ドキドキ感も
楠木さん 「GGO」も!という気持ちはずっとありましたよね。
--約6年ぶりにアニメで久しぶりに演じることになり、意識したことは?
楠木さん 私は無理に過去の演技に戻そうとはあまり考えていませんでした。当時は10代で、あまり引き出しがない中で頑張って演じていました。今はいろいろなことを経験して、お芝居でもいろいろなことをやろうとしているので、それを戻してしまうのは、培ってきたものを無にするようで、少しもったいないようにも感じています。無理に6年前に寄せるというよりは、積み重ねてきた自分も出していこうとしています。ただ、レンちゃんは素直さも重要なキャラクターなので、変に考えすぎずに純粋な気持ちも大切にして、当時を思い出しながら演じようとしました。
日笠さん 私は別の作品でも久しぶりに再び演じさせていただく機会があって、これまで培ってきたものを出そうとしてこともありました。ただ、今回は6年前をきっちり振り返ろうとしました。以前の自分に照準を合わせる技術をしっかり身に着けようとしている時期でもあったんです。楠木さんは当時、10代でしたし、今は20代でスポンジのようにいろいろなものを吸収している時期だと思いますが、私はそうではないですし、自分と向き合うことにトライしようとしました。もちろん時を戻すことはできないですし、どうやっても環境、声も変わるので、100%同じになることは絶対ないですし、やっぱり難しいんですけど。
◇現場ではなぜか当時に戻る
--第1期と第2期の収録で変化したことは?
楠木さん スタジオが違いますよね。今回のスタジオは天井が高いんです。
日笠さん そうそう。響きが違うんです。
楠木さん 開放的ですよね。第1期の収録当時はいろいろ必死すぎて、記憶が断片的になっています。精いっぱいで没頭していて、視野が狭くなっていましたし、すごく緊張していました。
日笠さん 緊張しているようには見えてなかったよ。今は大人のレディーに成長していますが、真面目でがむしゃらな作品への向き合い方は全然変わっていないと思います。当時からすごい新人!という大物感があったし、もちろん成長した今もすごいところはずっと変わりません。同じメンバーでみんな環境も立場も変わっていますが、現場ではなぜか当時に戻るんですよね。少年少女たちに戻るみたいな。少年少女は、言い過ぎですね(笑い)。