住宅ローン金利の引き上げを自分だけ回避する方法! 銀行のマニュアルに記された「金利を据え置きにしてもよい顧客」とは?
おすすめできない回避交渉
他方、金利の一斉引き上げが現実のものとなった場合に、おすすめできない交渉方法があります。それは「聞いていない」「説明を受けていない」といった言葉を使用してしまうことです。これらは銀行との交渉における禁句と言えます。 たとえば、自分が変動金利一斉引き上げの対象となった際、「変動金利で基準金利に連動するとは聞いていない」などと言っても、交渉においてプラスにはなりません。 なぜなら、基本的な内容は住宅ローンの契約時に銀行員から説明を受け、理解・納得したうえで署名・捺印していることになっているのです。 たしかに、住宅ローンの新規契約時には書類も多く、また説明されることもたくさんあるので、聞いていなかったと不満を持つかもしれません。しかしながら、住宅ローンはすべて契約に基づいている世界。実印を押して自署していたからには、「説明を受けていない」「聞いていない」などの言い分は通らないのです。
まとめ
今回は金利引き上げを自分で防ぐ方法について、銀行員の立場から解説しました。 銀行員の一人としてお伝えしたいのは、とにかく焦って行動するのが一番まずいということです。借り換えを検討するにしても、自分にとって本当にメリットがあるのかしっかり考えるなど、緊張感は持ちつつも、慎重に動くようにしてください。
加藤隆二