初代林家三平さん記念館「ねぎし三平堂」が4年ぶり再開 海老名香葉子さん「笑いを永遠に伝えていきたい」
「昭和の爆笑王」こと落語家の初代林家三平さんのゆかりの品を展示している東京・台東区の「ねぎし三平堂」が4年ぶりに再開することになり、初代三平さんの妻・海老名香葉子さん、次男の二代目林家三平が取材会を行った。 コロナ禍で休館していたが、今回保存資料を再調査。レイアウトを大幅に変え新たな展示品も含めた約3000点を展示。今年は落語協会誕生100年、来年は初代が生誕100年を迎えることから、再開の運びとなった。 この日は2人の結婚記念日でもあり、香葉子さんは「生誕100年と言われてもビックリしちゃう。私にとってはまだ(亡くなった年の)54歳なんです」とはにかみつつ「笑わせることだけにまっしぐらの生涯を送った人。精いっぱいその精神を受け継いで、笑いを絶やさず三平の気持ちを永遠(とわ)に伝えていきたい」と決意を告白。「こういう時代ですから、少しでも余裕を持って笑ってもらえたら」と語った。 三平は「コロナ禍は我々落語家にとって未曽有のこと。一度閉めてしまうと空気が止まってしまった。もう一度ここに息を吹き込む作業が大変苦労しました」と再開までの日々を振り返った。「私も来年に向けて、お父さん(初代)らしくなってきたねというのを目標にしております。(持ちギャグの)『どうもすいません』という言葉も継承していくために私がもっとしっかりしないと」と語った。 ねぎし三平堂は13日にプレオープンし、14日から通常公開。水・日曜の午前11時から午後4時に営業するが、大型連休中の28、29日、5月1、3、4~6日も開堂する。現在は展示のみだが、落語会も準備が整いしだい開催する予定という。
報知新聞社