バレー中田久美監督に聞く 課題の「攻撃力」どう点を取っていくのか
誰が入っても戦力ダウンにならないようにパターンを考えチーム作り
──打ち切るという意味では、石井優希選手、古賀紗理那選手への期待も高いですね。 中田監督:そう。年齢的なことや経験値でそれぞれ役割も違うし、期待の大きさも違う。高橋(沙織)もいますし、内瀬戸(真実)もイタリアから何を持って帰ってくれたのかと(内瀬戸は昨シーズン、セリエA2のヘルマエア・オルビアでプレー)。 ──「黒後選手をレフトで使うかわからない」、そうなればいろんなパターンやオプションが持てますね。攻撃型の高いサイドアタッカーを入れる、あるいは新鍋(理沙)選手らをどう使うのかなど。相手や試合展開で変えていく感じですか。 中田監督:変えると思います。試合数が多いので固定しては戦いきれない。対戦相手によって変えなければいけない時もありますし、チームの状況によって変えなければいけない時もあります。黒後(愛)、井上(愛里沙)、古賀(紗理那)、石井(優希)が入るパターンもあるだろうし、入らない時もあるだろうし、臨機応変にやっていかないといけないと思います。誰が入っても戦力ダウンにならないように。いろんなパターンを考えてチーム作りをしていきたいと思います。
「思いきりチャレンジしていきたい」
──そうやってチームを作っていく中で、テーマはやはり「サバイバル」ですか? 中田監督:そう! サバイバルは大事。選手には3つのチャレンジをしてほしいと伝えています。1つは、「自分に対してチャレンジ」。2つ目は、「チーム内で切磋琢磨、チャレンジ」。3つ目は、「世界にチャレンジ」です。 ──2年目はバレーボールの三大大会の一つ、世界選手権があります。「東京2020に向けて非常に大事な大会で、メダルを狙っていく」と話されました。最後に2年目への思いを聞かせてください。どんなバレーがしたいですか? 中田監督:固いバレーをしたい。崩れない強さ。自分たちのテンポやリズムで試合を支配し、絶対的な技術を持った固いバレー。トリッキーな面白い(コンビ)バレーもいいですが時と場合、まだ今シーズンではないのかなと。今はまだ底上げをしながら土台をしっかりと固めていくべきだと思っています。大崩れしない、点を取るべきところでちゃんと点数が取れる、そういう固いバレー。個人の力が上がらないとチーム力も上がらない。団体競技だから世界に勝てるというのも絶対にある。思いきりチャレンジしていきたい。