夏帆、麻生久美子、宮﨑あおいが“ユーミン”の魅力を語る「子供たちが聞きつないでいくのかな」『ユーミンストーリーズ』
松任谷由実の名曲×小説家×トップクリエイターによる夜ドラ『ユーミンストーリーズ』(NHK総合 午後10時45分~11時)が、3月4日(月)に放送スタート。それに先駆け、試写会と出演者会見が2月27日(火)に開催され、主演を務める夏帆、麻生久美子、宮﨑あおいらが登壇した。 【写真】夏帆、麻生久美子、宮﨑あおいが会見に登壇 『ユーミンストーリーズ』は幅広い層に愛される松任谷由実の名曲からインスピレーションを得て、3人の小説家が生み出した3つの物語。実写ドラマ化に当たり、映画、ドラマ、ミュージックビデオなどで活躍する3人の監督、3人の気鋭脚本家、豪華出演者たち、トップクリエイターが集結した。 それぞれの創造力が掛け合わされたストーリーは、郷愁の念を抱かせ、切ない気持ちへと誘い、一歩前に踏み出す勇気を与える。1日の終わりの15分、ユーミンの名曲に思いを馳せながらホッとひと息つけるオムニバスドラマを3週にわたって届けていく。
そんな本作の試写会と出演者会見が2月27日(火)に開催され、第1週「青春のリグレット」主演の夏帆、第2週「冬の終り」主演の麻生久美子、第3週「春よ、来い」主演の宮﨑あおい、制作統括の神林伸太郎が登壇した。 それぞれが演じる役柄や物語について、夏帆は「(私が演じる)菓子は説明するのがとても難しいのですが、ひとことで“こういう役”と言い表せないのが魅力でもあるなと思いました。菓子は今まで本気で人と向き合ったことがなく、大きな挫折もしたことがない人。そんな中で夫から離婚を切り出され、過去の恋愛を思い出し、自分がしてしまったことや言ってしまったことがどれだけ相手を傷付けてきたのか…ということを知っていく、彼女の成長物語でもあります」と。 麻生は「(私が演じる)朋己はスーパーのフードコートで働いている普通の主婦なのですが、人と関わることや集まることが苦手で、そういう面での生きづらさを抱えています。それが同じ職場で働く仙川さん(篠原ゆき子)という女性のことを、ユーミンさんのある曲がきっかけで気になりだし、距離感が少しずつ縮んでいく、そういう姿が描かれています」と解説。 宮﨑も「(私が演じる)カナコはお父さんが早くにいなくなってしまい、シングルマザーのお母さんから育ててもらったという経緯などもあり、自分から人と距離を縮めようとしないキャラクターなのかなと。普段よりゆっくり話をしてみようかな、などと考えながら演じていました。監督が語尾やトーンまで細かく丁寧に演出してくださり、監督が思い描くカナコに少しでも近づけるようにと思いながら毎日楽しくお芝居をさせていただいて」と撮影を振り返った。 なお、本作はユーミンの名曲がそれぞれ軸になっているが、「『青春リグレット』は“私を許さないで 憎んでも覚えてて”という歌詞が印象的で、このドラマもその言葉が核になっています。なので、ドラマを見る前に、ぜひ曲も聞いていただきたいです。物語は楽曲の世界観そのままではないですが、演じているとユーミンさんの歌の世界に入り込めているような感覚があり、喜びを感じていました」と夏帆。 麻生は「『冬の終り』は歌詞から高校生が主役のような、学生時代の後悔みたいなものを描いている印象を受けたので、脚本を読んでまさかスーパーで働く女性が主役になるなんて、どう結びついていくのだろうと驚きました。楽曲とも(原作の)小説とも違う印象を受け、それぞれが自由に作品を膨らませているのがすごくいいなと。その中で、私も役者として自由に動けたら、と思いながら臨んでいました」と。 一方、宮﨑は「ドラマの撮影前にユーミンさんのライブに行かせていただいたのですが、その際に『春よ、来い』も歌われていて、勝手にバトンを受け取ったような気がしています。ユーミンさんの声やパワー、思いを私なりに受け取り、このドラマの中で活かせたらいいなと思っていて。現場にいる時には、ユーミンさんの声がどこかで流れているような意識をもって過ごしていました」と明かした。 続けて、ユーミンに感じる魅力を問われると、夏帆は「ユーミンさんの楽曲はその場の情景や匂い、湿度までもが伝わってくるのがすごいなって。以前、母とドライブしていた時にユーミンさんの曲を聞いていて、歌詞の世界観について話したりする中で、あらためて世代を超えて寄り添ってきた音楽なのだなと感じました。個人的には“潮風にちぎれて”という曲がすごく好きです」と。 麻生は「ユーミンさんはどの年代の曲を聞いても今っぽいといいますか、古さを感じさせないのがすごいなと思っています。私は個人的に『真夏の夜の夢』がエキゾチックでノリノリな感じで大好きで、学生の時にカラオケでよく歌っていました。最近は娘が『優しさに包まれたなら』などを聞いていて、スマホでできるカラオケでたくさん歌っています」とそれぞれエピソードを。 そして、宮﨑も「母がユーミンさんの大ファンで普段からライブに行っていたので、ドラマのオファーを頂いた時も母が喜んでくれるかもしれないという思いが大きくて。私の子供も『魔女の宅急便』を見て『ルージュの伝言』を聞いていたり、世代を問わず今の曲として聞けるのがすごいなと思います。なので、子供たちが大きくなった時にさらにその子供たちへと聞きつないでいくのかなと感じて、ますますファンになりました」とその愛を語った。 さらに、見どころについては制作統括の神林が「(1話を)15分×4話でしか描けないということが、作っていく上で非常に難しい部分でした。ある意味では15分それぞれに山を作っているので全部が見どころ」と。「全てユーミンさんの曲でありながら、1つひとつ違う個性を持って生み出された作品で、曲の扱い方も全く違っていて。それぞれ、曲がどんな形で登場するのかというところに注目していただきたいなと思います」とアピールした。
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