15日に全国戦没者追悼式 終戦79年、日本武道館で
終戦から79年となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で行われる。天皇、皇后両陛下、岸田文雄首相、戦没者遺族が参列し、先の大戦で犠牲となった約310万人を悼む。昨年までは新型コロナ感染防止のため参列規模を縮小して実施したが、今回は5年ぶりに通常開催。遺族は約3200人が参列を予定している。 中東情勢が緊迫し、ロシアによるウクライナ侵攻も続く中での開催。厚生労働省によると、参列予定の遺族のうち戦後生まれは約1500人、約47%で、割合は過去最大となる。最高齢は97歳、最年少は3歳。 式は午前11時50分ごろに始まり、岸田首相の式辞後、正午の時報に合わせ黙とう。天皇陛下のお言葉に続き、遺族代表が追悼の辞を述べ、参列者が献花する。 9月の自民党総裁選に不出馬を表明した岸田首相は3回目の参列。昨年、一昨年の式辞では、安倍晋三元首相や菅義偉前首相と同様にアジア諸国への加害責任には触れなかった。
15日は各都道府県でも関連行事が行われ、計約3万2千人が参加する見通し。