NATO、国防費目標引き上げ検討 30年までにGDP比3% 英紙報道
【ロンドン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は12日、北大西洋条約機構(NATO)の欧州加盟国が国防費目標の引き上げを検討していると報じた。 国内総生産(GDP)比2%としている現在の目標を、2030年までに3%に引き上げる案が議論されており、来年6月の首脳会議での合意を目指すという。 同紙によると、NATOが新たな国防費目標を検討している背景には、現行の水準ではロシアのウクライナ侵攻を抑止するのに不十分との認識に加え、加盟国に負担増を求めてきたトランプ次期米大統領の就任を控えていることがある。今年は加盟32カ国のうち23カ国が2%目標を達成する見込みだが、イタリアやスペインなどは達成が難しい状況にある。