福を呼び込むラッキーフラワー「スイセン」 5つの魅力
冬から春にかけて、清楚で凛とした花を咲かせるスイセン(水仙)。日本では正月を祝う定番花であり、中国でも幸運を呼ぶ嘉祥(かしょう)の花とされています。 「植えっぱなしで毎年きれいに咲いてくれる、とても手間のかからない球根植物です。また、その美しさから、欧米にも非常に愛好家が多く、品種改良も盛ん。初心者からマニアまで、誰でも楽しめる花なんです」と、球根植物を愛する若松康史さん。『趣味の園芸』2024年1月号では、品種や育て方をたっぷりと教えていただきました。ここでは、スイセンの5つの魅力を紹介します。 みんなのスイセンの写真
ここがステキ! スイセンの5つの魅力
【1】品種が豊富 花弁(萼片)と中央の副花冠の形や色、組み合わせに加え、あまたの品種改良により、現在3万以上ある品種の豊富さは圧巻です。 【2】香りがある 古くから香水の原料ともなってきたスイセン。フローラルな甘さからスパイシーなものまで、品種ごとに異なる香りで、心まで癒やしてくれます。 【3】日本の気候に合う 日本自生のニホンズイセンに代表されるように、多くの自生地は比較的温暖湿潤で夏も雨が降る場所。日本の気候になじみ、育てやすさも抜群です。 【4】植えっぱなしOK 多くのスイセンは、一度植えたら植えっぱなしで毎年花を咲かせてくれます。手間もかからずに毎年少しずつふえて群生になる姿も楽しみ! 【5】秋植え球根の名花 チューリップ、ヒアシンスと並び、人気が高い秋植え、春咲き球根の一つ。春にいち早く咲く姿は、春の喜びを体現しているかのようです。 「スイセンは、高貴で気品あふれるたたずまいが魅力。葉も細くて美しく、全体の姿がとても洗練されていると感じます。花の中心に副花冠(カップ)がある構造から、花の形や色のコンビネーションも多彩。1輪で完成された美しさがあり、海外のコンテストの受賞花などは、まさに息をのむほど。ぜひ、この魅力を皆さんにも知っていただきたいですね」(若松康史さん) 『趣味の園芸』2024年1月号「福を呼び込むラッキーフラワー 春を運ぶ香りスイセン」より