〔米株式〕NYダウ反発、268ドル高=ナスダックも高い(2日午前)
【ニューヨーク時事】年明け2日午前のニューヨーク株式相場は、今年の企業業績が上向くとの期待感を背景に、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時10分現在、前営業日終値比268.55ドル高の4万2812.77ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は182.44ポイント高の1万9493.23。 ダウは買い先行で始まり、上げ幅は一時360ドルを超えた。人工知能(AI)の市場拡大や生成AIの活用に加え、トランプ次期米大統領が掲げる法人減税や規制緩和などを背景に企業業績が上向くとの期待が台頭。さらに米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測も買い地合いを促しているもよう。 米労働省が朝方発表した新規失業保険申請(28日までの1週間)は、前週比9000件減の21万1000件となった。市場予想(ロイター通信調べ)は22万2000件。米労働市場の堅調ぶりを示唆する結果となったことも、投資家心理を支えた。 個別銘柄は、エヌビディア、アマゾン・ドット・コムがいずれも2%超上伸し、ダウ平均の上げを先導している。ゴールドマン・サックス、シェブロンはともに1%超高。一方、テスラは5%近く下落。この日公表された2024年の世界販売台数が前年比1%減の178万9226台となり、前年実績割れは初と報じられたことが売り要因。