通算5000連対を達成した西島義則

＜多摩川ボート＞◇4日目◇21日 　先月に通算3000勝を挙げた西島義則（62＝広島）が、また新たな記録を達成した。7R2コース差しで1着とし、通算5000連対を記録。現存するデータでは過去に加藤峻二さん、北原友次さん、万谷章さん、高塚清一、酒井忠義さん、岡本義則さんの6人のみが達成し、西島が史上7人目となる。 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　－達成した率直な気持ちを教えてください 　西島義則（以下西島）　うれしいです。早めに到達したいなと思っていたので。（若いころは）2連複、2連単の時代で悪くても連に絡みたいと思って、ずっと走っていた。全部1等をとるのではなくて、ピンロクってスタイルがあるけど、それだとお客さんに還元できないし、悪くても2等を取りたいって走りをしていた。1等を狙って駄目でも2等って思いがすごく強かったので、1万走より早くできたので良かったかなと思います。年とってからも連に絡めるのはお客さんに貢献できているのかなと思いますね。 　－ダーウィンがプリントされたTシャツを着ている 　西島　好きな言葉（最も強いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る）があるんですよ。いろんなことを努力して勝ってきている者がいる。僕なんかがそうだと思う。出たときから体重が重かったし、今村豊が45キロとかでずっと走っていて、記念で前検に足合わせしても全部やられた。この今村にどうしたら勝てるのかなということばっかり考えてきて、整備を上手になろう、プロペラを上手になろう、進入の駆け引きを上手になろう。そういうのを1つ1つ積み重ねてやってきた。僕みたいな才能のない者でもSGを7回勝てる。動体視力が落ちるのは当たり前のことなので、若いのと対等に張り合うためにどうしたらいいのか考えている。63歳なんて定年退職の年齢だぞ。それで二十歳ぐらいの子と戦うんだから、プロの世界でこれだけ難しいことはないと思うし、それだけやりがいのある仕事もないと思う。努力しないのがおかしいと思う。 　－今後の目標は 　西島　次は岡本（義則）先生（の1着数）が3030なので今年中には抜きたい。積み重ねていくものなので、いつかはできると思っている。そのためにもけがしないように体調を整えて走ることが大事かなと思います。子どもで一番下が小学校6年生なんですよ。その子はすごく選手になりたがっていて、すごく応援してくれているので、できれば頑張って走って、一緒にできればと思いますけどね。背中でも見せられたら、いいかなという思いであります。自分なりにこの業界に43年目になりますけど、爪痕ぐらいは残せたかなと思っています。まだやれることはあるので、少しずつ頑張っていきます。