もし自分が認知症になったら? 「エンディングノート」の基本の書き方
もしもに備える、エンディングノートの使い方をご紹介します。ご自身に「もしも」のことがあったときに、残された人がさまざまな手続きで困らないように、大切な情報を書き残すためのエンディングノート。若い世代は備忘録として、また親と一緒に情報を整理するためにも活用してみましょう。 ※本稿は、汲田健/酒井富士子(監修)『終活支援のプロとお金のプロが考えた 生前整理に役立つノート』(ワンパブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
情報を整理しておかないとどうなる?
エンディングノートは、自分の情報と意志や希望を「整理する」ツールです。情報を記録しておけば、緊急時も残された家族の負担が軽くなります。自分のためだけでなく、残された人のためにもノートをつくっておきましょう。 ・母が事故に遭い、意思疎通が困難に。治療の際に持病・服用中の薬について聞かれたがわからない... ・夫の死亡をきっかけに前妻との間に子どもがいることが発覚。遺言書もないけれど、相続はどうなるの? ・おひとりさまの姉が認知症に。預金や加入している保険のこと、財産状況など何も知らないので、手続きが大変! 【POINT】 残される家族の負担と軽減するためにも、ノートに情報を書き留めましょう。
やるべきことの流れ ノートに必要な情報を書き、人目につかない場所に保管、信頼できる人にその存在を知らせるところまでセットで行いましょう。ただし、エンディングノートに法的な効力はありません。相続などで法的な手続きが必要な場合は、専門家に相談するようにしましょう。 Step① ノートを書いて人目につかない場所に保管 人生を振り返りながら記入することで、情報や思い出が整理され、これからの人生を楽しむ準備にもなります。完璧に書こうとせず、分かる情報から書いていきましょう。ノートは適切な場所へ保管します。 Step② ノートを書いたことを家族や信頼できる人に伝える ノートを書いても存在が知られなければ、もしものときに残された人が困ってしまうことに変わりありません。「書いて終わり」ではなく、信頼できる人にノートの存在を伝えることも重要です。 【POINT】 ノートに書いた内容を実行してもらうためにも、「書いて伝える」までをセットにしましょう。