“宝の山”…ソフトバンク、プロテクト当落上の注目選手6人
今オフ、埼玉西武ライオンズからフリーエージェント(FA)権を行使した山川穂高が、福岡ソフトバンクホークスへの移籍を決断した。山川はFA制度においてAランクに該当するとみられており、西武はソフトバンクに人的補償を求めることができる。 【表】ソフトバンクのプロテクトリスト予想一覧 一方で、ソフトバンクは28人の選手をプロテクトできるが、12球団トップクラスの戦力層を誇っており、有望な選手がリストから漏れるとみられる。ここでは、プロテクトリスト当落線上に位置すると思われる注目選手を紹介したい。
武田翔太
・投打:右投右打 ・身長/体重:186cm/90kg ・生年月日:1993年4月3日 ・経歴:宮崎日大高 ・ドラフト:2011年ドラフト1位 2桁勝利2回の実績を持つ武田翔太だが、近年は苦しいシーズンが続いており、プロテクトから外れる可能性も否定できない。 2011年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団。ルーキーイヤーから一軍デビューを果たすと、同年は11試合の登板で8勝1敗、防御率1.07と高卒新人らしからぬ好成績を残した。 2015年には初の2桁13勝を挙げると、翌2016年には27試合(183回)を投げ、14勝8敗、防御率2.95とキャリアハイの数字を記録した。 しかし、翌年以降は故障もあって成績が急降下。2019年以降は中継ぎでも登板しているが、不安定な投球が目立っている。2023年も29試合登板で1勝2敗2ホールド、防御率3.91とやや物足りない数字となった。 近年は先発、中継ぎ共に思うような結果を残せずにいる。30歳を超えて中堅に差し掛かっているだけに、2024年は正念場のシーズンとなりそうだ。
甲斐野央
・投打:右投左打 ・身長/体重:188cm/92kg ・生年月日:1996年11月16日 ・経歴:東洋大姫路高 - 東洋大 ・ドラフト:2018年ドラフト1位 2023年は46試合に登板し、復活をアピールした甲斐野央。28人という人数の兼ね合いから、プロテクトから外れる可能性も考えられる。 東洋大から2018年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団。ルーキーイヤーから勝ちパターンの一角を担うと、65試合登板で2勝5敗8セーブ26ホールド、防御率4.14の好成績を残した。 さらに、同年オフに行われた第2回プレミア12の日本代表にも選出されるなど、年間を通してフル回転の活躍を見せた。 しかし、翌2020年は故障に苦しみ一軍登板なし。その後もプロ1年目のような活躍ができないシーズンが続いた。それでも、2023年はシーズンを通して一軍に帯同。46試合に登板し、11ホールドポイント(3勝8ホールド)、防御率2.53をマークした。 2024年は再びセットアッパーへの定着が期待されているが、プロテクト外となれば埼玉西武ライオンズにとっては獲得を狙いたい存在になるだろう。