「キーボードはトイレの便座より汚い?」実はトイレの400倍の細菌がいることも…年末までにやりたいパソコンキーボードのお手入れ法
ふだん何気なく使っている、パソコンのキーボード。人によっては毎日触れるものだが、どのくらいの頻度で掃除しているだろうか。うっかり手入れを怠っていると、皮脂汚れなどが溜まって不衛生な状態になったり、ホコリやゴミが内部に侵入してマシンの不調を起こしたりすることも……。年末の大掃除に向けて、改めてそのお手入れ方法をチェックしてみよう。 【画像】筆者が利用しているMacBookのキーボード。よく見ると、キーの隙間にも汚れが溜まっている
「キーボードはトイレの便座より汚い」って本当?
パソコンのキーボードは、トイレの便座よりも汚い––。ネットでは、そんな都市伝説のような話をよく見かけます。そもそも、この話は本当なのでしょうか。 その根拠を辿ってみると、米アリゾナ大学の微生物学者・Charles Gerba氏のレポートが源流になっているようです。筆者はこのレポートに直接辿り着くことはできませんでしたが、この研究結果を引用している記事は多数散見されました。 海外のニュース記事・ブログをいくつかチェックしてみたところ、このレポートに関して具体的に、「米国のオフィスにあるデスクトップPCのキーボードにある微生物の数を調べたところ、トイレの便座よりも最大400倍の微生物を確認できた」という旨を引用しています。 この情報をすべて鵜呑みにはできませんが、国内で実際に検査を試みた企業や個人ブログを確認したところ、「便座よりも細菌数が多かった」と主張している人もいれば、「キーボードにはほぼ細菌がいなかった」とするものもありました。検査結果は、条件やタイミングによって大きく変動するようです。 たとえば、キーボード自体に水分や栄養分があるわけではないので、ある程度清潔な状態を保てていれば、長時間に渡って大量の細菌が滞在することはないと考えられています。 一方で、お菓子をつまんだ手でキーボードに触れていたり、皮脂汚れが溜まっていたり、手洗いが不十分な状態でキーボードに触れたりしていた場合には、キーボード上の細菌は増えやすい状態になるとも指摘されています。 こうした情報を俯瞰していくと、「キーボードの表面は、トイレの便座より汚い」という話は、ある意味本当であり、同時にすべてのケースに当てはまるわけではないことがわかります。 どちらにせよ、汚れたキーボードをそのまま使い続けるのは、少々気持ちが悪いもの。年末に大掃除を予定している人も多いと思いますので、正しいキーボードのクリーニング方法をおさえておきましょう。