賃金増、物価上昇を上回る 25年度政府試算、先行き不透明
内閣府は26日、2025年度の名目賃金上昇率が前年度比2.8%増となり、物価上昇率の2.0%増を上回るとの試算を公表した。賃上げにより個人の所得が押し上げられ、原油価格の下落で物価上昇は一服する。ただ直近では輸入物価を押し上げる円安傾向が続き、先行きに不透明感も残る。同日の経済財政諮問会議で試算を示した。 24年度も賃金上昇率は2.8%と、2.5%の物価上昇率を上回ると見込む。内閣府は個人消費の回復に期待感を示した。23年度は物価上昇率(3.0%)が賃金上昇率(1.3%)を大きく上回っていた。