【MLB】マリナーズがケルニック、ゴンザレスら3選手をブレーブスへ放出 今後の大型補強の伏線か
日本時間12月4日、マリナーズとブレーブスのあいだで大型トレードが成立した。マリナーズはジャレッド・ケルニック、マルコ・ゴンザレス、エバン・ホワイトの3選手(プラス金銭)を放出し、ジャクソン・コワーとコール・フィリップスの両右腕を獲得。ゴンザレスとホワイトは長期契約を結びながらも故障や不振で居場所を失っていた選手であり、マリナーズにとってはケルニックを犠牲にしてサラリーダンプを断行したトレードと言えそうだ。
現在24歳のケルニックはマイナー時代からトップ・プロスペクトと期待されていた選手であり、メジャー3年目の今季は105試合に出場して打率.253、11本塁打、49打点、13盗塁、OPS.746を記録。ブレーブスはエディ・ロサリオがFAとなって左翼が空いており、ケルニックは「ロサリオの後釜」を務めることになりそうだ。 現在31歳のゴンザレスは2ケタ勝利4度の実績を誇る左腕だが、今季は左前腕の故障もあって10試合しか投げられず、防御率5.22に終わった。4年3000万ドルの契約は来季がラストイヤーだが、マリナーズは先発投手陣が充実しているため、余剰戦力となっていた。 現在27歳のエバン・ホワイトはデビュー前から大きな期待を背負い、デビュー前に6年2400万ドルの長期契約を締結。デビューした2020年は打率1割台に終わりながらもゴールドグラブ賞を受賞したが、故障が相次ぎ、2021年はわずか30試合、2022年以降は1試合もメジャーでプレーできていない。 現在27歳のコワーは2018年ドラフト全体33位指名でロイヤルズに入団した元有望株だが、メジャーでは通算39試合に登板して防御率9.12と結果を残せずにいる。今季も23試合で防御率6.43に終わり、先月カイル・ライトとのトレードでブレーブスへ放出されていたが、再びトレードされることになった。 現在20歳のフィリップスは2022年全体57位指名でブレーブスに入団した右腕。プロ入り後は故障が続いており、まだマイナーでもプレーしていない。 注目されるのは、サラリーダンプを断行してペイロールに余裕を作ったマリナーズの今後の動き。強打者不在が大きな課題となっており、今回のトレードは今後の大型補強への伏線となるかもしれない。