インフル患者数が過去最多に 都内は4割増…クリニックに患者相次ぐ
インフルエンザの感染拡大が止まりません。最新の患者数は31万人余り(2024年12月23日~29日・定点報告)で、現在の統計方法になって以降、過去最多となっています。東京都内では前の週に比べ、患者が4割も増えています。 厚生労働省によりますと2024年12月23日から29日の1週間に全国およそ5000カ所の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は合わせて31万7812人で、1医療機関当たりでは64.39人と、現行の統計が始まった1999年以降で最多となりました。 都内でも定点当たり56.52人と、前週と比べ4割ほど増加していて、この日もクリニックには熱などの症状を訴えて受診する患者が相次いでいました。 患者の中には「子どもの発熱で来た。朝は普通に保育園に行っていたが、発熱して迎えに来た。お兄ちゃんが体調悪そうなので、もしかしたら一緒にインフルエンザかもしれないと思って心配している」などと話す人もいました。 急激な感染の拡大についてクリニックの医師は、今年のウイルスの感染力の高さを指摘します。 豊洲みんなクリニック豊洲院の八重樫未来医師は「去年のクリスマスぐらいからぐっと増えた感じがある。今回の流行の特徴は非常に感染力が強いこと。集団感染もちらほら見かけ、学級閉鎖もあったりする」と話します。また「もともとコロナがあって、インフルエンザが流行しない何年かがあった。その間に皆さん、免疫が下がっていて、そこに感染力の強いインフルエンザが重なって、爆発的に感染力が強い状態で流行している」と分析しています。