これが京都なのか!?大量のゴミが散乱する「祇園」の惨状に絶句…オーバーツーリズムに困惑する京都市民「観光客の数を規制して」
京セラ、任天堂、佐川急便…実は「京都」は商業都市
寄せられた多くのコメントのなかには、「京都は観光しかないくせに」「観光客で潤ってるならマイナスも引き受けなきゃ」といった厳しい声も見受けられた。 しかし、「京都市内に観光客が来ようが、こちとら一円も儲からんのよ」と釜玉うどんさんも返答していたように、大半の京都市民は「観光業」とは無縁。京都市内総生産のうち「観光業」は推計約10%(京都市のHPより)。観光客がもたらす「宿泊税」の割合も、京都市公表の市税収入の内訳(令和元年)全体のわずか1.4%にすぎない。 むしろ京都は、京セラ株式会社、任天堂株式会社、オムロン株式会社、佐川急便株式会社、株式会社村田製作所、株式会社ワコールホールディングス、宝酒造株式会社など、誰もが知る大企業を有する商業都市だ。創業1000年以上を誇る老舗店もあり、市民は京都を「お商売の街」として認識している。
想定を上回る数の「観光客」と「ゴミ」
釜玉うどんさんが今回投稿した動画に対して、「カラスが荒らしたゴミです。観光客のせいじゃない」といった声も見受けられた。だが、歩道に溢れ出す大量のゴミは、持ち帰り用の飲料のカップや酒の缶、割り箸や弁当容器など、明らかに「観光客」が出したゴミだ。 また、ゴミ箱の設置数を増やせという声もあったが、八坂神社から祇園四条駅に至る約1キロの歩道には、左右の歩道にそれぞれ4~5基ずつ、数箇所にわたりゴミ箱が設置されている。つまり、通常の観光客の数を想定した数が設置されているにも関わらず、設置されたゴミ箱から大量のゴミが溢れ出しているということは、訪れる観光客のマナー低下に加え、京都市内中心部には今、想定を上回る数の観光客が集中している、ということになる。もはや観光客の数もゴミの量も市のキャパシティをはるかに超えており、明らかにオーバーツーリズム状態だと推察できる。 現在、大量に排出され散乱した祇園のゴミは、釜玉うどんさんの投稿した動画「祇園の惨状 1」にも映っているが、地域住民の方々が「ボランティア」で清掃し、自費でゴミ出しを行なっている。