読めますか「SUWAKO」 八ヶ岳を望む諏訪湖畔の公園にオブジェを配置 ある場所に立つと文字に
諏訪湖と八ケ岳を望む岡谷市の岡谷湖畔公園希望の広場に、おもちゃ箱をひっくり返したようにオブジェを配置した「SUWAKOモニュメント」が誕生した。市出身の童画家・武井武雄の絵がモチーフ。市が新名所にしたいと設置した。写真を撮りに市民や観光客が早速、訪れており、新しい観光スポットとして、注目を集めそうだ。 【写真】個々のオブジェは文字でないが… モニュメントは、高さ約30センチの立方体や、高さ約160センチの円柱など12個のオブジェで構成。赤、青、黄、緑色を基調にした明るい色使い。バラバラに配置しているように見えるが、案内板のある撮影ポイントから見ると、重なりあって「SUWAKO」の文字が浮かび上がる。 デザイン、施工を担当した同市の設計建設事務所専務の浜元気さん(42)が、広場に大きな積み木が散らばっているような武井の絵「かたちのうた」から着想した。「もの作り岡谷の遊び心を表現するのに、武井だったらどんなものをつくるかなと思いながら考えた。絵は感性と遊び心が表現されている。武井武雄と岡谷に興味を持ってもらい、さらに子どもたちの遊び心を育むきっかけになれば」と話す。 設置場所は釜口水門近くにあり、老朽化したあずまやを撤去した跡地。観光客だけでなく、地域住民にも愛される場所にしようと市が住民、学生らに意見を聞いて設置した。事業費は約420万円。 今月下旬のお披露目会で、早出一真市長は「訪れた皆さんがインフルエンサーとなって、岡谷市、諏訪地域を国内や世界へ向けて発信できるスポットとなることを期待しています」と話した。 訪れた人たちは「うわ、ここが正面か」と驚きながらスマートフォンで撮影。家族で訪れた岡谷市新屋敷の浜七生(ななえ)さん(39)は、長男マックスちゃん(5)が「すごく楽しい」とモニュメントによじ登る様子を見て「いい場所ができましたね」と笑顔だった。