小4死亡事故「自慢の息子が…」父親の悲痛 なぜ車は赤で…“運転手の異変”証拠が現場付近に?
専門家は、直前の物損事故の時点で正常に運転できない状態だった可能性があると指摘します。 (交通事故鑑定人 熊谷宗徳さん)「(物損事故の)衝撃も相当あったと思いますし、気づかないわけがないと思う。もうろうとしている状態だったことは間違いないと思うので、結局は、そこの段階で運転はやめなければいけないんです。それでも運転を継続できる状況と、自分で判断してしまったのだと思う」 起訴状によりますと、花田被告には持病があり、薬を飲んだ後、食事をとらないでワゴン車を運転し、意識障害に陥って、倖さんをはね死なせたとされています。
なぜ花田被告は運転をしてしまったのか。 倖さんの父親は事故の真相を明らかにしたいと考えています。 (西田倖さんの父親)「正常な判断ができないのであれば、ハンドルを握ってはいけない。自分の中で自覚があるのであれば、そこに関しては強く責任を感じてほしい。生涯かけて、この事故に向き合ってほしいというのは切に感じているところです。息子が亡くなってから、ずっと息子の遺影と毎日向き合っているんです。なんでパパ、僕こんな目にあったんだろうって、息子は言いたいんじゃないかと思いますので、それは私たち生きている者の使命として明らかにしていきたい。もう1つ息子がもし伝えたいことがあるとすれば、仲間・友達にこんな目にあわせたくないということだと思う。とにかく同じ思いをする歩行者を絶対に減らしたい、なくさなければいけないというのが、今の息子の気持ちを代弁している部分ではないかなと強く思います」 交通ルールを守っていた小学生の命が奪われる悲惨な事故。 同じような事故を二度と繰り返さないためにも、真相の究明が求められます。