伊勢神宮宇治橋前 冬至の朝、大鳥居の中央からのご来光求め450人
12月21日冬至の早朝、伊勢神宮内宮(ないくう)宇治橋前には大鳥居中央からのご来光を求めて約450人(神宮司庁発表)が集まった。(伊勢志摩経済新聞) 【写真】【その他の画像】伊勢神宮内宮宇治橋前の朝日が出れば12月12日撮影時の様子 この日の日の出時刻は6時55分。志摩市の海岸、日の出前の空は朝焼けて薄らと赤く染まっていた。島路山が宇治橋正面にあるため、太陽の光が大鳥居をくぐるのは、7時40分過ぎ。 宇治橋前には、ご来光を拝もうと大勢の人が詰めかけその群衆の大きさは、宇治橋の幅よりも広がり縦に長く列を成していた。7時45分ごろ、雲に隠れて朝日が出ないと判断した人が少しずつその列から離脱していく。「今日は無理みたい」誰かが大きな声で発するとそれを聞いた周囲の人が、雪崩のごとくその場から離れていった。 この日、ご来光は拝むことができなかった。それでも、朝日の方に向かって手を合わせる人、「証拠写真」と言って仲間たちと記念写真を撮るグループ、鳥居の正面からその光景を撮影しようと真ん中に移動する人たちでしばらくは賑わった。 スマホでライブ中継をしていた親子は、CDなども出している広島在住の音楽家DJ PLANETさんと娘のSmileさん。昨晩広島を出発して今朝到着し撮影を開始したという。現在ティックトックフォロワー約6万人のDJ PLANETさんは「昨年の12月31日に伊勢神宮を初めて参拝させてもらった。その時、外宮(げくう)の池の水面が虹色になったのを動画で撮影した。その不思議な現象を撮影したことがきっかけで、今年2回目の伊勢神宮参拝に。今日の朝日は雲の向こうだったが、その朝日のエネルギーを感じながらライブ中継させてもらった。明日の朝ももう一度トライしたいと思う」と話す。 冬至を挟む前後2カ月間の晴れの日には、朝日がまっすぐ宇治橋を通過し大鳥居の中央から現れる。
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