ディーン・フジオカの背中を押すもの「生きていくためにやってきたことが、自分の命題のようになっている」
ファミリー感がある現場にいる日々はすごく充実していた
そんな小比類巻を含め、最上(岸井ゆきの)、長谷部(ユースケ・サンタマリア)、奥田(吉本実憂)の“科学犯罪対策室チーム”のファンは多い。その関係性を、「初日から運命が定まっていたような……」と言ってディーンは微笑む。 「ずっと集まってわちゃわちゃやっている感じですね(笑)。会話が途切れないですし、誰かがリードしてもそこに対してかぶせてくるようなイメージです。 現場によっては、芝居をしていないときはあまり接触がない方が比較的多かったりするので、そういう意味ではファミリー感があるのかもしれません。もちろん、科学犯罪対策室チームもだし、作品全体としても、です。新キャストの方々も居心地は悪くなかったんじゃないかな、と勝手に思っています。っていうぐらい、やっぱり一緒にいて何かを生み出してる、作っているということに対して、情熱を持ってる方が集まっているなと思います」 今回、新たに登場するのは駿河太郎と田中みな実。駿河は警察庁・国際テロリズム対策課課長・橘るいを演じる。小比類巻とは警察大学校時代の同期という設定だ。 ディーンは駿河のことを「太郎ちゃん」と呼んでいるそうで「彼と出会えたことは今回すごく嬉しかったことですね」と言う。 「小比類巻は橘と向き合うシーンが多かったんですが、距離が近いゆえに関係性が変化していく幅が大きかったんです。そこは太郎ちゃんとずっと話していました。お芝居もですけど、2人でいる時間が多かったので、そこは作品を観ていただいて、物語としても楽しめる部分だと思います。太郎ちゃんと出会ったのはひとつの財産と言うか。楽しい時間を過ごさせてもらいました」 一方、田中は菌類学者・御門凛子を演じる。クールだが、研究に対する情熱も持ち合わせている……という役どころだ。 「みな実ちゃんとは、バラエティーでは何度か共演していたことがあるんですが、頭の回転が速い方で、話をしていて楽しい方でした。演技の仕事は初めてですが、今回の学者役というのが本当にぴったり。みな実ちゃん自身がコスメや美容のことらすごく詳しくて、もう何を聞いても答えが返ってくる。本当に研究されているんだな、と思いました。 それぞれ自分たちの世界観があって、突き詰めている人たちが集まっているから、とにかく話がおもしろいんですよね。太郎ちゃん、みな実ちゃんもそうだし。演技をしているときはもちろん、それ以外のときにいろんな交流があって、経験や情報のやりとりがありました。現場にいる日々はすごく充実していましたね」