マッチメーカーのロベルト・ディアス氏、ムンギアがカネロ戦をしばらく待った理由を明かす | ボクシング
ハイメ・ムンギアは43戦無敗の戦績を持ちながら、ミドル級やスーパーミドル級では長くタイトルから無縁だった。その理由を有名マッチメーカーが語った。
ハイメ・ムンギアはカネロ・アルバレスとの対戦をなぜ長らく待ち続けたのか。ゴールデンボーイで長くマッチメークを担ってきたロベルト・ディアス氏がその理由を説明した。 カネロと同じくメキシコ人のムンギアは、無敗の戦績を長く維持している。カネロとの一戦がしばしば噂されていたが、今年になるまで実現は遠いものに思えていた。 しかし、カネロとムンギアは遂に対決する。試合は日本時間5月5日に行われ、DAZNからPPVで生中継される。 ムンギアは43戦無敗という戦績を誇る。メキシコ人ファイターが大舞台に踏み出す前に数多くの試合を重ねることは珍しいことではないが、ムンギアについては、もっと早くから大きなステップアップを期待する人は少なくなかった。 ディアス氏によれば、ムンギアは絶頂期になるまでカネロとの対戦が見送られていたという。 「時期としては完璧だ」ディアス氏は『BoxingScene.com』に対して語った。「もし1年前、2年前だったなら、今日みたいには話題になっていない」 「時期が完璧だからだ。ムンギアは今の階級にばっちり馴染んでおり、大きく、強く見える。自身を信じており、ビッグマッチに対処してきた経験もある。すでにいくつかのイベントでメインイベントを務めたこともある」 「ファンが増えてきており、素晴らしいトレーナー(フレディ・ローチ)がサポートしている。彼らが素晴らしい戦略を持っていると確信しているのは、メキシコ人対メキシコ人の対戦としてだけでない。『世界中のだれに負けたとしても、同郷の相手には負けない』-そういう意地が試合を激しくさせ、見事なパフォーマンスと壮絶な試合を約束してくれるんだ」 「ムンギアのマッチメイクはとても巧みで、上手くこなされていた。もう一度言うが、驚異的な功績だ。ザンファー・プロモーションズのフェルナンド・ベルトランに敬意を表したい」 「私の立場からすると、時には少々フラストレーションがあった。2020年のトゥレアーノ・ジョンソンとの試合を個人的に担当したが、ムンギアは初回でダメージを受け、ノックアウトされそうになった。だがその後、ムンギアは強いハートを見せて立ち直り、カットを負わせてジョンソンをストップさせることに成功した。全てはタイミングとポジションなんだよ」
Alexander Netherton