IVE・レイ「待っていてくれて、本当にありがとう」2日間の東京ドーム公演で未発表曲&カバー曲含む全23曲を披露
2021年にデビューした韓国の6人組ガールズグループ・IVEが、9月4日・5日に東京ドームで「IVE THE 1ST WORLD TOUR 'SHOW WHAT I HAVE - ENCORE' IN TOKYO DOME」を開催。全2公演で9万5800人動員し、全23曲を披露。約3時間にわたり観客を熱狂の渦に巻き込んだ。 【写真】IVE、東京ドームで大きなケーキとともにウォニョン&ユジンの誕生日をお祝い ■ガウル「未発売の曲をサプライズで公開しちゃいます!」ファン歓喜の初披露 本公演は、世界19カ国を回るワールドツアーのファイナル公演。1曲目の「I AM」が始まると、特大級のファンコールが大きくドームに響き渡った。3曲目の「Blue blood」まで一気に駆け抜け、花火や銀テープなど冒頭から華やかな演出が彩りを添えた。 軽い挨拶の後、アリーナ公演とは異なる「Blue Heart」「Holy Moly」でムードを一変させる。そして、大ヒット曲「Eleven」で、さらにファンの熱気を高めていった。 トークでは会場全体が一体となり、巨大なウェーブを作り上げる。美しい光景を堪能した後は、ガウルから発せられた、「ここ東京ドームで、私たちの未発売の曲をサプライズで公開しちゃいます!」という衝撃発言に会場から「ウォー」という雄たけびが上がる。 レイが「良い機会をいただけて、(フランス出身のDJ、音楽プロデューサー)デヴィッド・ゲッタさんと作業をしました。その曲を東京ドームで初披露します!特別な曲なのが、聴いたら分かると思います」と言うと、流れ出したのは、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」のメロディー。 そのメロディーにメンバーたちの柔らかな声が乗り、ハウスのビートと共に曲が展開していく「SUPERNOVA LOVE」にドームが熱狂。そのまま初パフォーマンスとなる日本の新曲「CRUSH」に突入した。 ■レイがORIGINAL LOVEの「接吻」、ガウルがアリアナ・グランデの「7 Ring」を披露 中盤は、2人ずつのユニットステージが見どころとなったが、ユニットステージ前のMCを盛り上げたのが、ツアー恒例のユジンとイソがSNSで話題のチャレンジに挑戦する「ヘヘズタイム」。ユジンによると「数えたら、今までに35回のヘヘズタイムをやってきました」という。36回目のヘヘズタイムでは、超ときめき・宣伝部の「最上級にかわいいの」に挑戦し、かわいいポーズを決めて大きな拍手を集めた。 最初のユニットは、ガウルとレイ。まずはソロで、ガウルが「新しい振り付けになった」というアリアナ・グランデの「7 Rings」をセクシーにパフォーマンス。続くレイは、「IVEがついに東京ドームに来られたので、日本の曲を披露したくて」と、ORIGINAL LOVEの「接吻」をセーラー服姿でキュートに歌った。 そして2人がそろうと、「東京ドーム、盛り上がっていきましょう!」と勢いをつけて、スパイス・ガールズの「Wannabe」を歌い、最後に2人でセルカ撮影。ウォニョンとリズは、プリンセスのような衣装で「塔の上のラプンツェル」の「When Will My Life Begin?」を歌った。 ユジンとイソは、かわいい「ヘヘズタイム」とは真逆のセクシーかつパワフルなステージをリトル・ミックスの「Woman Like Me」で展開。全身黒の衣装で、カッコいいダンスブレークを披露して会場を沸かせた。 ■ウォニョン「東京、盛り上がっていきましょう!」 トークを挟んだ後は、ウォニョンが「一番IVEらしいステージ」と称するブロックに突入。ガウルの「IVEの魅力にDIVEしてくださいね。DIVE、Let's dive!」という掛け声を合図に、「LOVE DIVE」がスタート。ウォニョンが「東京、盛り上がっていきましょう!」とあおった「Kitsch」では、曲が進むにつれ、見事な一体感が作り上げられていった。 大ヒット曲「After LIKE」からはラストスパート。「NOT YOUR GIRL」で楽しいムードをブチ上げると、韓国最新活動曲「HEYA」のファンの大合唱で本編を終えた。 アンコールの「WOW」と「Mine」では、メンバーたちが2台のトロッコに乗ってアリーナフロアへ降りてよりファンの近くへ。メインステージに戻ると初パフォーマンスとなる日本オリジナル曲「Will」で楽しいムードを作り上げた。 ■イソ「皆さんの笑顔を見て、エネルギーが充電できました」 最後のトークパートでは、サプライズで大きなケーキが登場。8月31日に20歳になったウォニョンと、9月1日に21歳になったばかりのユジンの誕生日を祝うと、ウォニョンが「本当に幸せです」とつぶやく側で、ユジンはレイの鼻にクリームをつけて笑顔を見せた。 最後に一人ずつファンに感謝を伝える時間となる。リズは、「たくさんの国でツアーを行い、最後に東京ドームという大きなステージに立ちました。DIVEとIVEだけの空間が、本当に素敵。私にとっていつが幸せか考えると、DIVEに会う瞬間です。こんなに愛されているんだと実感します。これからも成長した姿でDIVEに会えるよう、期待していてください」と語った。 イソは「始めての東京ドーム。約48,000人の前でステージに立てて夢のようです。今日は来てくださってありがとうございます。私が皆さんに感動をもらうように、皆さんにとって、今日が感動いっぱいの良い思い出になったら嬉しいです。皆さんの笑顔を見て、エネルギーが充電できました。これからの活動も頑張ります」とコメント。 ユジンは「今日、来てくださって本当にありがとうございます。どんどん大きな会場で公演ができる私たちが誇らしく、満足もしますが、ファンの皆さんは“IVEが遠くに行ってしまった”と思われているんじゃないかと心配もしました。でもトロッコで声援を送ってくださる皆さんを見て、そんな心配は必要なかったとわかりました。皆さんは、私たちの大切な存在です。皆さん、愛してる~!」とファンに愛の言葉を伝えた。 ■ウォニョン「私の夢が現実になった日を一緒に過ごしてくれてありがとうございます」 続けて、ウォニョンは「私は本当にドームにいますか?甘い夢を見ているみたい。1回だけ私の名前を呼んで!(大きな声を聞いて)夢じゃないですね。私の夢が現実になった日を一緒に過ごしてくれてありがとうございます。IVEのウォニョンがすることは、全てDIVEのためです。今日は私にとって大事な日だけれど、ここに来てくれた皆さんが私にとってもっとも大事な存在です。これからの日本活動も見守ってください。皆さん、大好き!」と感謝を述べた。 ガウルは「東京ドームで公演ができるときいた時は、メンバーと喜びました。そしてチケットがソールドアウトしたときいて信じられませんでした。たくさんのDIVEの皆さんが会いに来てくれて、本当に幸せです。DIVEがいるからこそ、私たちはここに立てています。一人一人と目を合わせて感謝の気持ちを伝えたいです。私にとってステージに立つことが一番の幸せ。私の幸せが皆さんに伝わるとうれしいです。ずっと忘れられない日になると思います」と幸せをかみ締めるコメントを残した。 レイは「今日は来てくださって、心からありがとうございます。待ちに待った日。デビューした時から、IVEとしていつか東京ドームに立てたらいいなと夢見てきましたが、東京ドームに来ちゃったよ! 横浜公演の最後に“行くぜ、東京ドーム!”と言ったら、本当に来ちゃった(笑)。いつも“やればできる、言えば叶う”と言っていましたが、その願いがDIVEのおかげでかなってうれしかったです」と喜びをあらわにした。 続けてレイは「昨日緊張し過ぎで寝付けなくて、ママを部屋に呼んで手をつないで寝ました。私と同じようにドキドキしているDIVEの顔を見て、頑張れました。小学5年生のころ、東京ドームの4階の一番後ろの席でライブを見た時はステージが遠かったけれど、ステージからはその席までよく見えているし、みんなの気持ちが伝わっているよと伝えたかったです」とコメント。 さらにワールドツアーを振り返り、レイは「11ヶ月のワールドツアーを通してたくさんの経験と思い出を作ってチームワークも良くなりました。DIVEの応援のおかげで堂々と東京ドームに立つことができました。待っていてくれて、本当にありがとう。みんなの温かい気持ちのおかげで、韓国での活動も頑張れます。またすぐに皆さんのところに戻ってきます」と決意を胸にした。 最後は「All Night」で盛り上がり、初の東京ドーム公演のラストを飾った。 ※超ときめき宣伝部の「・」は白抜きハートマークが正式表記 取材・文/坂本ゆかり