疲れ目は「押す」よりも「温める」!今日からやりたい、目の正しいケア3つ
目のケア方法~その3~ 目に良い栄養素を摂ろう
外からだけではなく、内側からも目のケアはできるとのこと。目のケアに効果的な栄養素について教えていただきました。 「まずは、“目だけに良いもの”として『ルテイン』や『ゼアキサンチン』があります。 水晶体や網膜などは、光の悪影響を受けやすい場所です。これらは余計な光を吸収してくれる作用を持つ植物性色素です。 この2つが多く含まれる食材として、ほうれん草、小松菜、パプリカ、ブロッコリーなどがあります」 ちなみにブロッコリーはレンチンがオススメとのこと。茹でてしまうと、水溶性の栄養素が水に溶け出してしまうのだとか。 「他にも、常に光の影響を受けている目のケアには、光による酸化を抑えてくれるような食べ物、つまり抗酸化作用のある食べ物を積極的に採るのがいいでしょう」 抗酸化作用のある栄養素は、目に良いだけではなく体全体や肌にももちろん効果的とのこと。 抗酸化作用のある栄養素として梶原先生がリストアップしてくれたのは、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールや不飽和脂肪酸など。 ・ビタミンC:キウイ、いちご、レモンなど ・ビタミンE:アーモンド、くるみ、ヘーゼルナッツなど ・ポリフェノール:ベリー系、ワイン、コーヒー ・不飽和脂肪酸:いわし、さんま、ごま油、アマニ油、えごま油、オリーブオイルなど 「これらの食べ物には、血管の内側をつるつるにしてくれる作用があります。血管に良い食べ物は、目の中の血管にも目に来るまでの外の血管にも良いということです」 なんと先生は今年の4月にご自身が監修した、目のためのサプリメントを発売したそうです。 「ベリー系によく含まれるポリフェノールの一種“アントシアニン”は抗酸化作用が強く、そのアントシアニンをブルーベリーの3倍ほど多く含む“アロニア”は“ブレインベリー”と呼ばれて注目されているんですよ」 これは気になりますね! 先生監修のサプリメントについてはプロフィールのところをチェックしてみてください。 「とにかく目の調子が悪い、と感じたら、まずは眼科医のもとを訪れてください。また、眼鏡屋さんで“眼科医に診てもらってください”と言われたら、面倒くさがらずに診察を受けてください。そうすることで、老眼以外の病気が潜んでいる場合に早期発見することができます」 日々を健やかに過ごすためにも、今からしっかり目のケアをしていきたいものです。 <まとめ>目のケアのポイント3つ! ・ツボを押すよりも目を温めよう ・ブルーライトは気にしなくてもいいので、PCやスマホから目を離す時間を作ろう ・サングラスで紫外線対策を ・目に良い食材は「ほうれん草、小松菜、パプリカ、ブロッコリー」 ・目にも体にも良い栄養素は「ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、不飽和脂肪酸」など ・目に違和感があったら、すぐに眼科医へ
【教えてくれた人】
梶原一人(かじわらかずと)医師 「眼科かじわらアイ・ケア・クリニック」院長。1959年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、臨床眼科学を学び眼科医に。現場で治せない多くの病気に直面し「根本的な治療法を考えたい」と 1990年にハーバード大学に研究員として留学。在職中に世界で最も権威のある科学雑誌『ネイチャー』『サイエンス』に論文を発表。自身のYouTubeチャンネル「100年生きる!眼科チャンネル」は、登録者数27.9万人に上る。4月に監修した目のためのサプリメント『WIN VISION Premium』が発売に。
まなたろう