米州地裁、銃団体の資金流用認定 前CEOに6億円超返還命令
【ニューヨーク共同】米東部ニューヨーク州地裁の陪審は23日、国内最大の銃擁護団体、全米ライフル協会(NRA)のラピエール前最高経営責任者(CEO)らが資金を不適切に流用したと認定する評決を下した。ラピエール氏に対し、435万ドル(約6億5460万円)をNRAに返還するよう命じた。 NRAが非営利団体として登録するニューヨーク州のジェームズ司法長官が提訴していた。評決は財務担当の元幹部にもNRAへの200万ドルの損害賠償を命じた。 ラピエール氏はCEOを30年以上務め、絶対的な権力を握る「NRAの王」(州の代理人)と呼ばれたが、訴訟の審理が始まる直前の1月上旬に辞任を表明した。