『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』2025年放送へ 第7期最終回に志田未来が出演
TVアニメ『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』が2025年に放送されることが決定した。 【写真】アフレコ終了後の志田未来 2014年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載を開始し、コミックスシリーズ世界累計発行部数1億部を突破した堀越耕平による漫画『僕のヒーローアカデミア』。総人口の約8割が超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、事故や災害、そして“個性”を悪用する犯罪者・敵(ヴィラン)から人々と社会を守るヒーローになることを夢見る中、“無個性”で生まれた主人公・緑谷出久(デク)が、ヒーローを目指して成長していく物語が描かれる。 『僕のヒーローアカデミア』第7期では、ヒーローと敵<ヴィラン>との最終決戦が展開。強力な“個性”同士がぶつかり合う壮絶な戦いと、デクと全ての崩壊に向けて突き進む死柄木弔の対峙、轟焦凍と敵<ヴィラン>荼毘こと兄・轟燈矢ら轟家の家族たちの過去からなる因縁の決着、麗日お茶子とトガヒミコという2人の少女の本当の意味での邂逅などが描かれた。 そして第7期の最終回を飾ったのは、“巻き戻し”による若返りによって全盛期の力を取り戻した魔王オール・フォー・ワンと、“無個性”ながらパワードスーツを身にまとった“アーマード・オールマイト”の戦い。1年A組の“個性”の能力が搭載されたスーツとサポートアイテムで立ち向かうオールマイト。しかしオール・フォー・ワンの強大な力の前に傷ついていく。それでも立ち上がり、デクに「勝とうぜ!」と叫ぶオールマイトの姿で第7期は幕を下ろした。 『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』では、コミックス第40巻の物語から始まり、デクと死柄木、オールマイトとオール・フォー・ワンの戦いの決着へと向かっていく。 『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』2025年放送決定発表映像/ヒロアカファイナル あわせて公開されたFINAL SEASONティザービジュアルは、キャラクターデザイン・馬越嘉彦氏が描き下ろしたもので、デクの「これは僕たちが最高のヒーローになるまでの物語」というセリフが書かれている。そしてそのビジュアルを使用したボンズ制作の発表映像が公開された。 さらに、第7期最終話「“個性”無き戦い」の本編にもサプライズが。オール・フォー・ワンと戦うためにオールマイトが装着したパワードスーツ サポートアイテム、“エルクレス”。オールマイトの指示の実行と、搭載武器を瞬時に機動する相棒・エルクレスの声を志田未来が務めた。 エルクレスは、2018年に公開された劇場版第1作『僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE 2人の英雄(ヒーロー)』に登場したオリジナルキャラクターで、志田が演じた科学者の少女・メリッサが開発したもの。そのエルクレスのキャスティングを制作陣が協議する中、原作者の堀越耕平から「メリッサが作ったメカのAIだから、志田未来さんにお願いしてみては」という提案があり、6年ぶりのヒロアカ出演が実現した。 志田のアフレコ収録直後、現場で行われたインタビューも到着。2018年以来のオファーを受けたことについて、志田は「まず、本当に嬉しかったです。アニメはずっと見させていただいていますし、原作もコミックスで読ませていただいていて。原作を読んで、メリッサが出ていたのは知っていたので、『もしかしたら……』と期待はしてしまっていたのですが、まさかこういう形でとは思ってもいませんでした」とコメント。 原作の堀越からの提案だったことについては「とにかく光栄に思いますが、まさかこんな最終局面で……。オールマイトとオール・フォー・ワンの戦いという、大事なお話に入っていくわけじゃないですか……? 本当に私でいいの? と、すごくプレッシャーにも感じました。劇場版の時ももちろんプレッシャーはありましたが、ここまで歴史を重ねてきたヒロアカの最終決戦ということで、より期待に応えなきゃいけないという気持ちになりました」と、プレッシャーを感じたことを明かした。 ずっとアニメシリーズの視聴を続けていた志田。第7期は、「いちファンとして、みんなが本当に成長したなぁ……って、親心のような気持ちで見てしまったりしていますね。あと、私はジェントルとラブラバが好きで、原作で最終決戦に2人が出てきたのを見てうるうるしてしまって……。しかもデクたちの味方として登場して。堀越先生のキャラクターへの愛をすごく感じられました。だから、この2人がアニメでも見れるというのが楽しみで仕方ありませんでした。もちろん原作を読んでいて感動したり、思い入れの強いシーンはたくさんありますが、アニメになった映像を見るとより『生きてるんだ』と感じることができて、すごく楽しませていただいています」と思い入れを語った。 収録に向けては、いろいろ試行錯誤をしたという。「オファーをいただいてから、恥ずかしくて言えないくらいたくさん練習をしたんです(笑)。現場でどんな演出にも対応できるように、すごくAIっぽい喋り方や、メリッサがそのまま喋ってるようなものだったり、いろんなパターンを試行錯誤しながら練習していました。おこがましいですが……。現場でパニックにならないように、と思って」。 そして迎えた本番。感じたことについて聞かれると、「昨日は全然寝れませんでした(苦笑)。『2人の英雄(ヒーロー)』を繰り返し見て、実は収録が始まる直前のついさっきまで見ていました。メリッサの声やお芝居はどんなだったかを思い出したりもして。いろいろ練習しましたが、今日の演出にあった『AIでありながらオールマイトに寄り添うような声』というパターンは練習してはいなかったんです。ただ、(音響監督の)三間さんや中山監督のセリフひとつひとつへの指導も的確でわかりやすく、それが映画やドラマの演技に通じるところもあって、私なりに頑張って演じさせていただきました。あと、(すでに収録済だった)オールマイトの声も聞こえたので、一緒に戦っているんだ、オールマイトをサポートしているんだ、という気持ちにもなれましたし、TVアニメの“ヒロアカの世界”に入れたというのもすごく嬉しかったですね」と語った。 最後に視聴者へのメッセージとして、「私もいちファンとしてすごく楽しみにしていた最終決戦に、まさか私自身が出演させていただけるとは思っていませんでした。『FINAL SEASON』も発表され、私が言うのもおこがましいのですが、放送を、一緒に楽しみに待っていただけるとありがたいです」と語った。
リアルサウンド編集部