大学生なので今は年金の支払いを猶予されていますが、社会人になったらずっと払うことになりますよね? 人生で総額いくら払うのでしょう?
老齢給付はいくらもらえるのか?
このように負担の大きい年金保険料ですが、国民年金と厚生年金の老齢給付はいくらくらいになるのでしょうか? 国民年金の老齢給付額は保険料と同じく毎年改定されていますが、2024年度は年額81万6000円になります。満額支給を受けるためには40年の加入期間が必要であり、2024年度の老齢給付の場合、免除または未納期間が1ヶ月生じるたびに月1700円ずつ減額されていきます。 もし20歳から22歳までの2年間の保険料を猶予されて追納しなかった場合は、4万800円マイナスの77万5200円が国民年金の老齢給付額になります。 次に厚生年金の場合ですが、平均標準報酬額に給付乗率0.005481(2003年4月以降の場合)と厚生年金の加入月数を掛けて算出されます。 仮に平均標準報酬額が468万円で、22歳から60歳までの38年間厚生年金に加入していたとすると、厚生年金の老齢給付額は年額約96万円で、国民年金と合わせた給付額は年額約173万5200円になります。 このように年金給付額と保険料負担は、生涯の収入額によって大きく左右されます。自身の年金状況をしっかりと把握し、老後生活が困窮しないようにしましょう。 出典 日本年金機構 公的年金制度の種類と加入する制度 日本年金機構 厚生年金保険の保険料 厚生労働省 令和6年度の年金額改定についてお知らせします 日本年金機構 は行 報酬比例部分 執筆者:菊原浩司 FPオフィス Conserve&Investment代表
ファイナンシャルフィールド編集部