トランプ米次期大統領が購入に関心を示したデンマーク自治領グリーンランドへ、長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏（写真）が１月７日に訪問する予定であることが分かった。２０２４年１２月、アリゾナ州フェニックスで撮影（２０２５年　ロイター/Cheney Orr）

[コペンハーゲン／ワシントン ６日 ロイター] - トランプ米次期大統領が購入に関心を示したデンマーク自治領グリーンランドへ、長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏が７日に訪問する予定であることが分かった。グリーンランド自治政府当局者がロイターに明らかにした。 自治政府のクライスト外相はロイターに対し、トランプ・ジュニア氏の自治政府側との面会は予定されていないとして「私たちはトランプ・ジュニア氏の訪問内容について説明を受けていないことから、これは私的な訪問だ」と語った。 事情を知る関係者はロイターに対し、トランプ・ジュニア氏はポッドキャスト用の動画コンテンツを撮影するために１日だけの訪問を計画しており、政府当局者や政治家とは会わないと明らかにした。 トランプ陣営はコメントの要請にすぐには応じなかった。 トランプ次期大統領は１期目の大統領在任中にグリーンランド購入への関心を示していたが、話し合いが始まる前にグリーンランドとデンマークから公然と拒絶されていた。だが、２週間前に交流サイト（ＳＮＳ）「トゥルース・ソーシャル」で「グリーンランドの所有と管理が絶対に必要だ」と訴えていた。 自治政府のエーエデ首相は新年の演説で、グリーンランドがデンマークからの独立への目指す意向を表明した。 人口が約５万７０００人にとどまるグリーンランドには鉱物や原油、天然ガスが埋蔵されている。しかし、開発は遅々として進んでおらず、経済は漁業とデンマークから毎年交付される補助金に依存している。主要都市ヌークは、デンマークの首都コペンハーゲンより米ニューヨークに近い。