Ordinalsプロトコルでゴールドへの投資を提供──所有権をNFTに
ビットコイン(BTC)は「デジタルゴールド」と呼ばれることが多いが、Ordinalsプロトコルを介してビットコインブロックチェーン上で物理的なゴールド(金)を鋳造し、取引することが初めて可能になった。 ドイツの規制当局、連邦金融監督庁(BaFin)から認可を受けた現実資産(RWA)プラットフォームであるSwarm Marketsは、OrdinalsBotと提携してビットコインネットワーク上で金の延べ棒への投資を提供している。 ゴールドは、OrdinalsBotが開発したマーケットプレイスTrioで利用できる最初のRWAとなり、年末までに取引が開始される予定だ。 Ordinalsでは、個々のサトシ(BTCの最小単位で1BTCの1億分の1)に画像やテキストなどのデータを刻印して、それらをユニークにし、個別の価値を持たせる。それはビットコイン版のNFT(非代替性トークン)と考えられることが多い。 SwarmとOrdinalsBotのサービスでは、金地金のシリアル番号をサトシに刻印し、事実上、ビットコインのOrdinalsプロトコルで取引できるようにしている。 ビットコインは供給量が限られているため、価値の貯蔵手段としての特性がゴールドと共通していることから、しばしばゴールドと比較される。しかし、リスク回避の状況下では、BTCは常にゴールドと同等のパフォーマンスを示すわけではない。今年第3四半期には、アメリカの景気後退懸念が高まる中、ゴールドが10%上昇して過去最高値を記録した一方で、BTCの上昇幅はわずか0.8%にとどまった。 「SwarmのOrdinalsが、1つのブロックチェーンを共通のインフラとして使用することで、実物とデジタルの両方のゴールドを同時に保有できる機能を提供しているため、投資家はもはや、実物とデジタルのどちらを保有すべきかを議論する必要がなくなった」と10月17日、Swarmの共同創設者であるティモ・レヘス(Timo Lehes)氏は述べた。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Gold Arrives on 'Digital Gold' as Bitcoin Gets Tokenized Version of the Metal
CoinDesk Japan 編集部