初のピュアEVモデルもある新型「X2」はBMWらしいスタイルの“スポーツアクティビティクーペ”
■刷新されたインフォテイメントはアンドロイドベースのOSを採用
それに今回、BMWではインフォテイメントを刷新。BMW OS9といって、初めてアンドロイドベースのOSを開発しました。最新の7シリーズや5シリーズは、リナックスベースのOS8.5です。 「ユーザーの使い勝手はそう違いませんが、今後、アプリケーションなどアンドロイドを使うサードパーティのものを搭載していくには、OS9のメリットは小さくありません」と、OS9開発担当者は語っています。 X2のことをBMWはSACなるカテゴリーに分類しています。スポーツアクティビティクーペ。新型は基本プラットフォームを、先発の「X1」と共用していますが、足まわりやステアリングは「よりスポーティな設定」とBMWの開発者は説明しています。 個人的には、どちらがいいか甲乙つけがたい印象。価格は戦略的です。M35iは810万円で、iX2 30 Mスポーツは742万円。iX2は環境対応車の補助金の対象になるので、もう1モデル、150kWとパワーはやや控えめながら、価格競争力の高いX2 xDrive 20i(628万円)を競合とみることができるかもしれません。 あとは充電設備など日常的な使い勝手で決めることになるでしょう。2023年の欧州市場では、販売されるBMWのうち、6台に1台はピュアEVの「i」モデルだったそう。iX2の走行可能距離は最大449km(欧州)されているので、たしかに利便性も悪くない。ここでも悩みそうです。 【Specifications】 BMW X2 M35i xDrive(カッコ内は、iX2 30 xDrive) 全長×全幅×全高:4555×1845×1575(1560)mm ホイールベース:2690mm 車重:1770kg エンジン:1998cc4気筒 駆動:全輪駆動(モーター2基) 最高出力:233kW@4500~6500rpm(200kW) 最大トルク:400Nm@2000~4500rpm(494Nm) 価格:810万円(742万円)
<文/小川フミオ、取材協力/日本自動車輸入組合(JAIA)>