実家に帰るたびに両親の老いを感じて寂しくなります……。将来的には老人ホームに入ってもらいたいなと思うのですが、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
実家に帰るたびに、年を重ねる両親の姿に少し寂しさを感じることがあるかもしれません。両親には元気でいてほしいものですが、将来のことを考えると「老人ホームへの入居」という選択肢を思い浮かべることもあるでしょう。この記事では、老人ホームの種類ごとの費用や選び方を説明します。 ▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
老人ホームの種類と特徴–公的施設と民間施設の違い
老人ホームの種類は大きく2つに分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。 ■公的施設 公的施設は地方自治体や公的機関によって運営されており、比較的低コストで利用できるのが特徴です。ただし、入居希望者が多い場合は待機が必要になる場合があります。以下に代表的な公的施設の種類を挙げます。 ・養護老人ホーム: 経済的な理由や環境の問題で自宅での生活が難しい高齢者が、市区町村の「措置」に基づいて入所する施設。 ・軽費老人ホーム: 家庭環境や住宅事情などの理由で居宅での生活が困難な高齢者に、無料または低額で居住を提供し、食事や日常生活に必要な支援を行う施設。 軽費老人ホームには、ケアハウスや軽費老人ホームA型、B型、都市型など、利用者の状況に応じた複数の選択肢が用意されています。老人ホームの費用は前年度の収入によって変わりますが、月額の目安は約6万円~です。 ■民間施設 民間の企業や法人によって運営される施設は、それぞれ独自の運営方針やサービスが特徴です。なかには、豪華な設備を持ち、まるでホテルのような高級感がある施設も多く、利用者にとって選択肢が幅広いことが魅力です。以下に、代表的な高齢者向けの施設を紹介します。 ・介護付き有料老人ホーム: 介護サービスが提供される高齢者向けの施設。 ・住宅型有料老人ホーム: 生活支援サービスが付随する高齢者向けの施設。 ・健康型有料老人ホーム: 主に食事などのサービスを提供する、高齢者向けの居住施設。 それぞれの施設では、高齢者のニーズやライフスタイルに合わせたサポートを提供しています。民間の有料老人ホームの月額の目安は10万円程度~です。