震災から1年 商いの場は失っても輪島市内で続く“出張朝市” 2025年も積極展開で被災地の状況を発信へ
地震による大規模な火災で商いの場を失った輪島朝市ですが、2024年7月から市内の商業施設で「出張輪島朝市」として営業を再開する中、新しい年を迎えました。 【写真を見る】震災から1年 商いの場は失っても輪島市内で続く“出張朝市” 2025年も積極展開で被災地の状況を発信へ 輪島市宅田町(たくだまち)にあるパワーシティ輪島ワイプラザでは、出張輪島朝市の初売りが2日から始まり、6日も地元の住民やボランティアの人たちが訪れていました。 地震の前まではおよそ190軒が組合に登録していましたが、現在商売を行っているのはおよそ60軒にとどまっています。 店の人「前よりは売り上げは下がりますけど、でもこういう建物、ワイプラさんの中で、毎日働く場所を与えて下さって、私たちはとてもうれしいです」 輪島朝市組合・冨水長毅組合長「出張輪島朝市という形をなんとか継続しながら、輪島朝市の灯を消さないように、また1年組合員の皆さんとともにまた頑張って参りますので各方面、ご尽力ご支援いただければ助かります」 ■観光客は例年の1割にも満たず 2025年も出張朝市を開催し能登を発信 冨水組合長によると、2025年は出店数を増やす予定で、全国各地で行う出張輪島朝市でも奥能登の魅力を発信し続けたいとしています。 観光客は、震災前に比べて1割にも満たない状況だということです。2024年は県内外の90か所で出張朝市を開いてきましたが、冨水組合長はなんとか2025年も同じくらいのペースで開催し、全国の人たちに今置かれている現状を説明できたらと話していました。
北陸放送