安藤サクラ主演『百円の恋』の中国リメイク版『YOLO 百元の恋』7月に緊急日本公開決定!
安藤サクラ主演の映画『百円の恋』(14)の中国リメイク版『YOLO 百元の恋』が7月5日(金)から公開されることが決定。ポスタービジュアルと予告編が解禁された。 【写真を見る】原作は安藤サクラが日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した映画『百円の恋』 本作は、足立紳が脚本を手がけ、武正晴が監督を務め、安藤が日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した映画『百円の恋』の中国リメイク版。中国で国民的人気を博すコメディアンで俳優のジャー・リンが監督及び主演を務めた本作は、今年2月10日に中国で公開されると、春節期(旧正月=2月10日~18日)のナンバーワンヒット作となり、中国でリメイクされた日本映画の最高興行収入記録を大幅に更新。最終興収は約35億元(=約730億円)を超え、アメリカを含む世界累計興行収入が740億円を突破するなど、大ヒットを記録している。また中国ではボクシング人口が増加するほどの社会現象ともなっている。 監督、主演を務めるリンは、中央戯劇学院の相声科を卒業。その後、中国の芸能人が最も出演したいと思う旧正月番組、CCTV(中央電視台)「春節聯歓晩会(春晩)」に合計7度出演するなど、中国漫才や舞台喜劇などで活躍。中国のSNS「Weibo」のフォロワーは1770万人超えを誇るうえに、本作の公開により、中国映画史上興行収入100億元(2000億円以上)を超えた4人目の女優となり、いまや中国を代表するコメディアンの1人と言われている。また脚本と主演も務めた監督デビュー作『こんにちは、私のお母さん』(22)は、中国国内歴代2位の興行収入を記録。全世界興行収入は約900億円の大ヒットとなった。 そんなリンが『百円の恋』で主演を務めた安藤に感銘を受けたことを契機に、中国の映画会社が東映グループにリメイクのオファーをして本作の制作が決定。『百円の恋』の脚本の足立、監督の武、プロデューサーの佐藤現が監修として開発段階から参加。リンは本作の撮影のために一年以上メディアから姿を消し、撮影前にまず体重を20kg増やし、本編の撮影と並行して超過酷なトレーニングを続け、約9カ月かけて50kg以上の減量を成功させるなど、本作に対する並々ならぬリスペクトと役者魂を込めて撮影に挑んだ。“中国の国民的コメディアン”の彼女が監督と主演を務めたからこそ、コメディ要素も満載な作品となっていて、笑って泣けて、元気にもなれる最強のエンパワームービーに仕上がっている。 また、邦題にある“YOLO”とは「You Only Live Once.」の頭文字を取った「人生は一度きり」という意味の言葉。これは本作がアメリカ公開された際のタイトルでもあり、リンが本作の主人公に自分自身の“国民的大人気コメディアン”としての生きざまを映し、作品を通して観客に伝えたかったメッセージでもある。 日本映画の中国リメイクとして国際的な大ヒットを記録中の本作。原作を観た人も未見の人も、ぜひジャー・リンの熱演を劇場で体感してほしい! ■<スタッフコメント> ●足立紳(『百円の恋』脚本) 「『百円の恋』の公開から10年、まさかこんな形で新たに生まれ変わった作品が日本で公開されるとは夢にも思いませんでした。10年前の公開時もワクワクした気持ちでいっぱいでしたが、いまはそれとは別のワクワク感でいっぱいです。『YOLO 百元の恋』の放つ強烈なパンチをどうぞ劇場に浴びにきてください!」 ●武正晴(『百円の恋』監督) 「2011年、足立紳さんがシナリオを書いて来てくれた。喫茶店で読後、『足立やったな』と震えた。2012年、周南絆映画祭の大橋広宣さんが読んでくれた。黒澤満さん、丸山昇一さん、松田美由紀さんが松田優作賞に選んでくれた。2014年、安藤サクラさんがシナリオを読んで、オーディションに来てくれた。10年後、中国のジャー・リンさんが、主演、監督でリメイクしてくれた。監督、スタッフの『百円の恋』への愛とリスペクトに包まれた『YOLO 百元の恋』に胸が熱くなった。映画を信じてきて良かった。ジャー・リンさんの情熱をどうか客席で浴びまくって欲しい」 文/スズキヒロシ