未来のアイデア続々!3Dプリンターで未来をつくる企業が生徒に授業
アイデア次第でどんな仕事もできる時代
その後、体育館では、生徒たちによる“アイデア出し”を実施。それぞれが学んだ技術を持ち寄り、どんな仕事につながるかアイデアを出し合います。「3Dプリンターで食べ物をつくったら、おしゃれなものができる。バラの形みたいな食べ物とか」、「(3Dプリンターで)杖、伸びたりするやつ。とりあえずおれのおばあちゃんに」など多彩なアイデアが書かれた付箋が、壁を埋め尽くしていきます。
身近なものから夢のあるものまで、アイデアを書いていく生徒たち。先生からは、「私の頃は普通に雇われて働くしか考えていなかったんですけど、アイデア次第でどんな仕事もできるんだなと思いました」と生徒たちの未来に期待を膨らませる声も。
「キャリアタイム」を通して、"本物"の仕事を体験した生徒たち。授業後、生徒たちからは、「将来の夢は決まっていないんですけど、こういう道もありかなと思いました」、「将来、こういうのをもっと有名にして、役立てたいと思いました。IT企業とかやりたいですね」など、自身の将来に思いを馳せる声があがっていました。 先生や生徒たちからも好評価を集める取り組みですが、その一方で課題も。現在、名古屋市内で「キャリアタイム」を試験実施している学校は全6校。本取り組みには200社の企業が協力を名乗り出ており、現在、企業数は十分に足りている状態です。しかし、2学期からは小中高など名古屋市立の全校、389校が実施可能に。そのため、企業数が変わらない場合、企業の数が足りない状況となってしまうのです。 キャリア教育に詳しい、『筑波大学』の京免徹雄准教授は、「協力したい企業は多いが、“なにをすればいいか”わからないのが現状」と現状を分析。「教育機関側から、“こんな事がしたいです!”、“こんな事教えてほしいです”という積極的に発信が大事」と話しました。