<光る君へ>塩野瑛久「苦悩する時間の方が長かった」一条天皇役振り返る 「僕の俳優人生において深く心に刻まれた」とも
さらには「自分の笛の音を劇中で使っていただけたとき、芸能考証・指導の友吉鶴心さん、雅楽指導の稲葉明徳さんがとても喜んでくださったときはすごくうれしかったです。とても丁寧に優しく教えてくださったおかげだと思っています」と話し、「そして彰子に会いに藤壺に渡る一条天皇のシーンで雪の演出を加えてくださった中泉監督のおかげで定子に対する想いに、より解像度が上がり印象的なシーンになったことも思い出深いです」と感慨に浸った。
塩野さんは今回が大河ドラマ初出演で、改めて「『続けてきてよかった』と、今まで積み上げてきたものを肯定してあげられる機会になりました」と思いを口にしていた。
「光る君へ」は63作目の大河ドラマ。平安時代中期の貴族社会が舞台で、のちに世界最古の女性による小説といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公となる。脚本を、2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ執筆となる大石静さんが手掛け、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。