<光る君へ>塩野瑛久「苦悩する時間の方が長かった」一条天皇役振り返る 「僕の俳優人生において深く心に刻まれた」とも
吉高由里子さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の第40回「君を置きて」が、10月20日に放送され、塩野瑛久さん演じる一条天皇の最期が描かれた。「同じ役を長い期間かけて演じられる作品というのはそう多いものではありません。その中でも天皇という立場に身を置く人物の半生を生きられたことは、僕の俳優人生においても深く心に刻まれたものとなりました」と明かす塩野さんが、一条天皇役を振り返った。 【写真特集】今から11年前 戦隊ヒーロー時代の塩野瑛久! レッドは“隆家”竜星涼!!
第40回では、まひろ(吉高さん)の書く物語が相変わらず宮中の話題になる中、一条天皇が体調を崩し、不穏な空気が漂い始める。
中宮・彰子(見上愛さん)の前では、気丈に振る舞う天皇だったが、道長(柄本佑さん)の元に、占いによる不吉な予兆が報告されたことで、次期皇位を巡る公卿たちの動きが加速する。まひろが天皇の容態を心配する彰子に付き添っていると、道長がやってくる。
そこで彰子は、道長に対して感情をあらわにし……と展開した。
敦康親王(片岡千之助さん)が東宮になることを願うも、それもかなわず、居貞親王(のちの三条天皇、木村達成さん)に譲位することを伝えた後、彰子の前で辞世の歌を詠んだ翌日に崩御した一条天皇。
役を演じ終えた塩野さんは「定子の前で笛を奏で、共に雪を眺めて笑い合っていた華やかな日々は思ったよりもあっという間に過ぎてしまい、それからは眉間に皺を寄せ苦悩する時間の方が長かったように思います」と明かす。
また「帝という立場にあるにも関わらず、政をはじめ思い通りにならないことばかりで最後は悔しささえ覚えました」と一条天皇の気持ちを代弁しつつ、「そんな一条を心から慕ってくれた彰子、そして一条の愛を一身に受け止めてくれた定子には感謝の気持ちでいっぱいです。定子や彰子、そして母上とのつながりの中で徐々に成長していく様を感じていただけたなら、それは一緒にお芝居を組み立ててくれたキャスト、スタッフ皆さんのおかげだと思っています。本当にありがとうございました」と感謝の言葉。