高速道路が最大50%割引。実証実験が6道県に拡大する「通勤パス」は要注目!
国土交通省、NEXCO東日本・中日本・西日本は、高速道路の「平日朝夕割引」にかわる新たな割引として「通勤パス」の社会実験を拡大する。すでに実施中の石川県に加え、2024年4月1日からは、北海道、新潟県、山梨県、香川県、長崎県の5道県でも実施。曜日や時間に関わらず、指定区間を1日3回、最大50%割引で利用できる。高速道路に定期券の発想を持ち込んだサービスだ。 【図】高速道路を通勤で利用する人は要確認! 通勤パスの指定区間の組合せはこちら!
高速道路に定期券の発想を!
国土交通省とNEXCO東日本・中日本・西日本は、高速道路に定期券の発想を取り入れる「通勤パス」割引の制度化に向け、社会実験を実施している。「通勤パス」とは、現在の「平日朝夕割引」にかわる新たな割引制度で、曜日や時間に関わらず、指定区間で1日3回まで割引される、高速道路版の定期券ともいえるものだ。 背景には、働き方の多様化で、高速道路の通勤利用者は、必ずしも平日の朝夕に利用していない実態がある。通勤利用者の実態にともなった割引制度にするとともに、平日の朝夕の渋滞緩和も期待しているという。 通勤パスの特徴は以下の2点だ。 曜日や時間に関わらず、指定区間内を最大50%割引で利用できる。 ETC利用が前提で、事前に車種・区間を指定して申し込み、1か月間、1日3回までの走行に利用できる。 石川県では、すでに社会実験を実施している。これに加え、2024年4月1日~2025年3月31日の1年間、北海道、新潟県、山梨県、香川県、長崎県の5道県に社会実験を拡大する。 【北海道】 道央道 札幌南IC-北広島IC~千歳ICのうち、いずれか1ICの間(4IC間) 【新潟県】 関越道 長岡IC、 北陸道 中之島見附IC、三条燕IC、新潟西IC、 磐越道 新潟中央ICおよび 日本海東北道 新潟亀田ICの各IC間(12IC間) ※ただし、新潟西IC、新潟中央ICおよび新潟亀田ICの各IC間は除く 【山梨県】 中央道 大月IC、一宮御坂IC、甲府昭和IC、韮崎IC、須玉ICおよび長坂ICの各IC間(15IC間) 【石川県】 北陸道 加賀IC~金沢森本ICの各IC間(47IC間) 【香川県】 高松道 白鳥大内IC、高松中央IC、高松檀紙IC、高松西IC、坂出ICおよび善通寺ICの各IC間(10IC間) ※ただし、 瀬戸中央自動車道と連続して走行する場合は対象外 【長崎県】 長崎道 長崎IC、長崎多良見IC、諫早IC、大村ICおよび長崎バイパス 川平ICの各IC間(14IC間) ※川平ICは、川平本線料金所を通行する場合を含む ※長崎県道路公社が管理する ながさき出島道路または川平有料道路と連続して走行する場合は、当該道路の通行料金が別途必要 石川県では各月先着順で1000名、北海道、新潟県、山梨県、香川県、長崎県の5道県では各月先着順で500名のモニターをそれぞれ募集する。対象となる車両は、ETC無線通信により指定区間を走行する軽自動車や普通車等。ETCコーポレートカードは対象外である。
文=KURU KURA編集部 資料=国土交通省・NEXCO東日本・中日本・西日本